3-13.日本のテレビのインタビュー
3年生の1学期は、受験勉強に没頭する日々だった。
6月の適正試験では、今までよりも高いスコアを取れたことも、自信に繋がって、更に勉強に励んだ。
6月はスティーブが日本に来てくれたので、私の家に来たり、2人でデートをした。
久しぶりに私もテレビ出演して、スティーブと一緒に観客の前で歌を歌って楽しかった。
テレビのインタビューでは小役時代にお父さん役をしてくれたことのある、鈴木 蓮が私にインタビューしてくれた。
鈴木 蓮は私より25歳年上で、司会者など手広く芸能活動をしている。
私が世界的にスターになってからも、何度か私にインタビューをしてくれている。
彼は英語も話せるので、今回のインタビューは全て英語での会話になった。
「久しぶりだね。ソフィア。はじめまして、スティーブ。お会いできて光栄だよ。」
「お久しぶりです。蓮さん。」
「初めまして、蓮さん。僕もお会いできて光栄です。」
「まさか、ソフィアがこんなにかっこいい彼氏を連れてきてくれる日が来るなんてね。初めて会った時は、まだソフィアは7歳で、今は17歳だよね?7歳の時の僕たちが共演したドラマの映像があるから見てみて。」
「昔の自分を見るのはちょっと恥ずかしかったです。」
「でも、僕は小さい頃の君を見れて嬉しかったよ。今もとても可愛いですが、7歳の時の彼女も天使のように可愛いですね。」
「10年前、僕もソフィアがすごく可愛い子で驚いたよ。でも、演技を見て、その才能に更に驚いたんだ。この子は売れるって思ったよ。実際は歌手としても、女優としても世界的スターになって、本当に驚いたけどね。」
「私も10年前は、今のようになってるとは思いもしなかったです。私は小学生3年生の時に、小役という立場から逃げるために、中学受験に没頭しました。」
「でも、優徳大学附属中学校に進学して、芸能界に帰ってきたね。しかも、日本だけでなく世界中でスターになった。本当に快挙だよ。世界的な大ヒット曲を次々と出して、映画も大ヒットさせて。ラブロマンス映画、ミュージカル映画をしたと思ったら、今度はアクション映画だよね。」
「ありがとうございます。アクション映画は今までの映画と全く違って、たくさんの失敗とトレーニングをしました。その甲斐があって、素敵な作品ができたと思います。ロバートと共演できたのは、私にとって幸運な事でした。」
「今度のアクション映画も最新映像を見たけど、凄くいいね。上映されたら必ず見に行くよ!」
「ありがとうございます。」
「スティーブとはソフィアが13歳、スティーブが15歳の時に知り合ったんだよね。」
「はい、僕はソフィアに一目惚れ、初恋でした。」
「一目惚れした初恋の相手と付き合えるなんて、幸運な事だね。」
「スティーブの曲もソフィアの曲も最高だよね。2人とも世界的ヒット曲を次々に作り出して、驚かされるよ。特に去年の11月に発売した2人のクリスマスソングは、世界中で歴代一位の大ヒットをしているね。」
「凄く光栄な事だと思っています。スティーブの事を考えたら、曲が浮かんできたんです。スティーブと歌いたいと思って作りました。」
「せっかくスティーブとソフィアに来てもらってるから、2人の恋愛について聞いてもいい?」
「もちろんです。」
「もちろんです。でも、私達の恋愛の話をしても、あまり面白くはないかもしれませんよ。」
私が言うと
「いや、恋愛話を聞くのってみんな大好きなんだよ。もちろん僕も含めてね。」
「確かに、それは分かります。」
「ソフィアはいつからスティーブが好きなの?」
「私がスティーブの事を好きだって確信したのは去年の8月のデートの時なので、10ヶ月前です。初めて会った時は、こんなかっこいい人がいるんだと驚いたのと、彼の作り出す楽曲とパフォーマンスに引き込まれてすぐにファンになりました。初めて会ってからずっと、私はスティーブのファンなんです。」
「僕たちは出会ってからずっと、お互いのファンなんです。2人で曲作りをして、アドバイスをし合う事がとても多いです。でも、10ヶ月前まで、僕はソフィアにデートさえしてもらえませんでした。僕は3年間、ソフィアをデートに誘い続けて、ようやく彼女に振り向いてもらえました。」
「それまでデートもしてなかったとは驚きだ。一途な男性、凄くいいね。スティーブのライブも、何度も見に行ったけど、凄くかっこいいよね。最高のライブだよ。そんな彼に一途に想われて、恋に落ちない女性はいないね。切り込んだ質問をするけど、ソフィアは前に俳優のアランと付き合っていたよね。」
「はい。彼は私の初恋の人でお互いに愛していました。別れは辛くて、凄く落ち込みましたが、女友達に京都への傷心旅行に付き合ってもらったり、たくさん慰めてもらったんです。今は、心からアランが奥さんとお子さんと幸せに過ごす事を願っています。」
「京都は傷心旅行に行ったんだね。友達って大切だよね。」
「そうですね。友達は私にとってとても大きくて大切な存在です。友達がいなければ、今の私は無かったです。スティーブも大切な友人の1人でした。スティーブと初めてデートした時に、いつも私の心に寄り添ってくれるスティーブを好きだという自分の気持ちに気づいたんです。」
「2人の恋の馴れ初めも聞けて嬉しいよ。ここから先は、2人に質問をしていくよ。『Yes』か『No』の札を上げて答えてね。恋人を心から愛してる。」
ソフィア『Yes』スティーブ『No』
「これはもちろん2人とも『Yes』だね。」
いくつかの質問に答えて、最後に
「恋人に言えない秘密がある。」
と質問された。
私は咄嗟に『Yes』の札を上げて、スティーブは『No』の札を上げた。
スティーブは凄く驚いて「何て(What)?」「僕に言えない秘密って何?」と言った。
「誰でも人には言えない秘密くらいあるわ。」
「僕にはソフィアに言えない秘密はないよ。」
鈴木 蓮が咄嗟に
「僕にも人には言えない秘密あるよ。誰でも、言いたくない秘密くらいあるものだよね。」
とフォローしてくれて、その場では撮影中なのもあり、それ以上その話題は出なかった。




