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3-4.高校2年生11月 スティーブが家にやってきた

11月1日に発売した、私とスティーブのクリスマスソングはとてつもない世界的大ヒットソングになった。


更に私が主演のミュージカル映画も上映され、それも大ヒットした。


世界中のクリスマスには毎年この歌が流れるくらいの定番曲となったのだ。


凄い反響で、11月の終わりから行うワールドツアーライブへの期待も高まった。



私の誕生日前日、来日したスティーブが初めて我が家にやってきた。



母はスティーブが私の家族に会いたがってる事を喜んだけど、我が家に来る事は最初やめた方がいいと言っていた。


スティーブのファンである母は、スティーブにこんなお家見せられないと恥ずかしがっていたけど、スティーブが家に来たいと言っていた事を伝えると、家中の掃除をして、スティーブが家に来ていいと言ってくれた。



空港で待ち合わせをして、一緒に我が家に向かって、家の前に着いた瞬間に


「この家が、ソフィアが生まれ育って、いつも過ごしてる家。素晴らしい!写真に撮ってもいい?」


となぜか、興奮気味に周りと変わり映えのしない普通の家をたくさん写真に撮っていた。



少し日本語を勉強したスティーブは


『初めまして、スティーブです。おじゃまします。』


と緊張しながら日本語で挨拶をしていた。


「日本では家に入る時に靴を脱ぐんだよね。」など、インターネットで色々と調べたみたいで、数日前からビデオ通話で色々な質問をされていた。



母と弟は英語で


「はじめまして。ソフィアの母の桜井ミシュリーヌよ。ようこそ、我が家へ。私達スティーブのファンなの。会えてとっても嬉しいわ!」


と興奮しながら挨拶していた。


父は「はじめまして、ソフィアの父の桜井 昇だよ。娘がいつもお世話になってるね。」



「ソフィアのお母さんが、こんなに美しい女性で驚きました。」


母は39歳だけど、とても綺麗な女性だ。


とても2人の大きな子供がいるようには見えない。


「まさか、スティーブにそう言ってもらえるだなんて、嬉しいわ!夢みたい。スティーブは写真や動画で見てもとてもかっこいいけど、実際に見るともっとかっこいいわね。こんなかっこいい人がいるのが信じられないくらい。」




「こんな家で恥ずかしいわ。」


「いえ!とっても素敵なお家です!ソフィアが生まれ育った家に来れて、嬉しいです。」 




「これが赤ちゃんの時のソフィアで、これが3歳の時のソフィアで…」


「ソフィアは赤ちゃんの時からずっと、天使のように可愛い!」



「ソフィアはこのリビングのピアノとギターで歌を作ってるんだね。凄い、まるでここは聖地だ。僕も弾いてみていい?」


スティーブがピアノを弾きながら歌うと、弟と母が凄く喜んでいた。


最初は緊張していたスティーブも、すぐに私の家族に打ち解けて仲良くなった。



私は家で、家族全員で話す時は英語、父と2人で話す時も英語、母と弟と話す時はフランス語で話す。

ついつい母と弟にだけ話す時にフランス語で会話したら


「ソフィアがフランス語を話してるのって新鮮だね。フランス語話してるソフィアも凄く素敵だよ。何て言ってるのかは分からないけど、ずっと聞いていたくなっちゃう。」


「家だと母と弟との会話はフランス語なんだ。フランスでライブする時は、フランス語で話すし、フランス語で歌ったりもするよ。」


「フランス語で歌ってるの見たかったな。」


「今からここで、フランス語でスティーブのために歌ってみようか?」


「いいの?嬉しい、ありがとう。」


私がピアノでフランス語での弾き語りをすると、スティーブが凄く喜んでくれた。


私はクリスマスのコラボ曲も弾いて、スティーブと一緒に私だけフランス語で歌った。


弟がその様子を動画に撮っていたから、後から動画をアップしたら、たくさんの反響があった。



スティーブが私の部屋も見てみたいと言うので、少し恥ずかしいけど私の部屋に来てもらった。


「いつもビデオ通話で見る部屋だ。この部屋でソフィアが生活してるんだね。」


「狭いし、スティーブの家と比べたら恥ずかしいけど、良かったら座って。」


「ありがとう。ソフィアらしい素敵な部屋だよ。でも、ソフィアと2人きりで、すぐ隣にベッドがあるってドキドキしちゃう。」


「確かに!」


「流石に、ご両親が1階にいるのに、何かする事は無いけど、キスしたくなっちゃったよ。」


「…私もキスしたい。」


「え、僕、誘われてるの?」


私の顔が恥ずかしくて赤くなる。


「誘ってないよ!」


「そうだよね。ごめん、やましい気持ちは封印するよ。あれ、ソフィアの部屋にもゲーム機があるんだ。ソフィアってゲームするの?」


「たまにするよ。」


「初めて知った。あ、これ面白いよね。僕もやったことあるよ。」


しばらく私の部屋で話をしてから、私たちはリビングに戻った。

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