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3-2.日本の友人からの祝福

大成功したワールドツアーライブを終えて、私は日本に帰国した。


「スティーブと付き合い始めたんだね、おめでとう!」


綾、由奈、清田、石井が嬉しそうにお祝いをしてくれた。



三条だけはお祝いをしながらも、悔しそうにしていた。


「正直、ソフィアとは僕が付き合いたかったけど、おめでとう。悔しいけど、スティーブだったらソフィアを幸せにしてくれるはずだよ。本当は僕がソフィアを幸せにしたいんだから、絶対に幸せになってね。」


「ありがとう。幸せになるよ。」


「僕はどうしてもソフィアを諦められないから、幸せにならなきゃ僕と付き合ってもらうよ。覚悟しておいてね。」


「幸せになるから大丈夫だよ。三条にも幸せになって欲しいな。」


「ソフィア以上の女の子なんていないから、難しいね。僕は三条財閥の跡取り息子だけど、弟が2人いるから、別に僕が跡取りを作らなくても何とかなるし、無理に誰かと付き合うのはやめたよ。」


「そ、そうなんだ。三条はすごくモテるのに、もったいないね。」


三条はすごくかっこいい上に、優しくて、優秀で、何でもこなす上に三条財閥の跡取り息子なのだから、一般人なのにファンクラブがあるくらいだ。


「何人の女の人からモテようが、ソフィアから好かれなきゃ意味が無いからね。」


「そんな事ないと思うけどなぁ。。」



アランと付き合う時は応援されなかったのに、スティーブへの友人の信頼はすごいと思った。


スティーブは2年前から頻繁にプライベートで日本を訪れ、私達と遊んでいるし、私の日本の友人と本当に仲良しだ。


今ではみんながスティーブの連絡先を知っていて、お互いに連絡を取り合っている。


友人に交際を祝福してもらえるのって、こんなに嬉しいんだと思った。



「スティーブが9月にまた日本に遊びに来るよ。」


「それじゃあ、付き合い始めたお祝いしなきゃだね!どうやって祝おうかなー。」


「ホテルでお祝いする?」


「いいね。せっかくだし、スティーブとソフィアで一緒のホテルの部屋も予約しておこうか?」


由奈がふざけて言った瞬間に


「いや、ダメだ!」


とすごい勢いで三条が返事をした。


「冗談だよ。冗談。ねえ、ソフィアってスティーブとどこまでしたの?」


「こないだのデートで付き合い始めたばっかりだし、キスもしてないよ。」


「ええ、キスもしてないの?」


「手は繋いだけど。。」


「手って…ソフィアはお子ちゃまね。アランと9ヶ月付き合ってる間も3回キスしただけって言ってたし。」


「えっ、それ三条達の前で言わないでよ。」


「そうなの?」


三条、清田、石井が驚いている。


「だって、常に人の目があるし、恥ずかしいでしょ。ファンの人とも頬のキスはするけど、唇にキスはしないし。」


「確かにソフィアってプライベートがほとんど無いものね。どこに行っても人に見られる仕事って大変だよね。」


「私は好きで今の仕事をしてるから仕方がないけどね。今の仕事をしていない自分は想像すらできないし。」


「でも、海外の人って人前でもよくキスしてるよね。」


「私は日本人だから!」


「ソフィアは見た目は白人そのものなのにね。」



付き合い始めてからは、スティーブとは毎日のようにビデオ通話をするようになった。


アランと付き合ってる時は、アランが薬物に手をつけないか心配をしていたけど、スティーブとは心配する事が全然なくて、付き合っていてとても安心できた。


「綾たちが、私とスティーブが付き合い始めた事をお祝いしたいって言ってくれてたんだ。スティーブが日本に来た時にみんなでホテルでお祝いしたいんだけどどうかな?」


「みんなに祝ってもらえるなんて嬉しい!もちろん行くよ!」



9月の初め、私とスティーブはアメリカでクリスマスソングのレコーディングとミュージックビデオの撮影をした。


今までで最高の作品ができたと2人で喜んだ。


11月1日にリリース予定で、世間の反応が楽しみだ。


常に飽きられたらどうしようと不安もつきまとうけど、世界中に歌を届けられることは私にとって凄く幸せなことだと思ってる。



1週間後はスティーブが日本にやってきて、私は朝の空港でスティーブをお出迎えした。


私がスティーブを空港で出迎えるのは初めてのことで、スティーブは喜んでくれた。


スティーブは飛行機でしっかり寝れたようで、私達は東京でデートをした。


東京で変装せずにデートするのは初めてのことで、新鮮な気分になった。


夕方に友達と待ち合わせして、みんなでホテルの個室で私とスティーブが付き合い始めたお祝いをした。



「ずっとソフィアには、スティーブか三条どっちかと付き合って欲しいと思ってたんだよね。スティーブがソフィアと付き合ってくれて、私も嬉しい。」


綾がそう言うと


「ありがとう、でも、僕だけじゃなくて、三条もって言うのが気にいらないな。」


ふざけた調子でスティーブが言った。


「僕もソフィアと付き合ったら、ソフィアの事を幸せにできる自信があるよ、今からでも、僕と付き合わない?」


と三条が言って


「ダメだよ、ソフィアは僕の恋人なんだから。ソフィアが僕の恋人かぁ。僕の恋人、素敵な響きだ。」


とスティーブが惚気る。


「でも、悔しいけどスティーブにならソフィアが幸せにできると思ってるよ。むしろ、幸せにしないなら僕がソフィアをもらうから。」


「そうならないように頑張るよ。僕も三条ならソフィアを幸せにできるって思ってるけど、これだけは譲れないからね。」


「ソフィア、ここでスティーブとキスしちゃえば?スティーブ、海外だとキスは挨拶みたいなものでしょ?」


突然、由奈がそんな事を言うから驚くと


「…実は僕はキスをした事がないんだ。頬にはキスするけどね。」


と更に驚くことを、スティーブが言った。


「「「ええー!?」」」


「恥ずかしい事だけど、ソフィア以外の女の子とキスしたくなかったんだよ。」


スティーブが恥ずかしそうに言うから、私は顔を真っ赤にして固まってしまった。



「でも、ソフィアもアランと9ヶ月間付き合ってる間に3回のキスしかしてないし、お互い奥手同士でいいカップルなんじゃない?」


「ちょっと、由奈、スティーブにそんなこと言わないでよ。」


「えっ、そうなの?」


途端にスティーブが嬉しそうにするから


「う、うん。」


と答えた。


「まさか、ステージでは堂々と圧巻のパフォーマンスをして、ヒット曲を量産する世界的スター2人が、こんな奥手だなんて誰も思わないわね。しかも、ソフィアは女優としても世界的スターなのにね。」


「ソフィアも焦らなくていいから、僕たちのペースで付き合っていこう。」


とスティーブが言ってくれるのが嬉しかった。



翌日はスティーブと東京でデートをした。


変装もせずに東京をデートするのは新鮮な気分で、とても楽しかった。


スティーブの好きなゲームの世界最大のキャラクターショップに行くと、スティーブは興奮した様子で大量のグッズを購入していて、微笑ましかった。


私たちの交際が順調にいっていることを世界中のファンが喜んでくれていて、私達もよくみんなに感謝の気持ちをSNSで伝えた。



その翌日にスティーブは飛行機で帰って行った。


大学と仕事で忙しいのに、時間を作って来てくれた事に感謝した。

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