2-5.高校2年生8月、スティーブとのデート
夏休み、私は以前のようにスティーブや三条、清田、石井に接することができるようになった。
たくさん心配かけた事を謝って、感謝もした。
今まで通り話せるようになって、みんな喜んでくれた。
高校2年生の夏休み中にスティーブにデートに誘われて、私は初めてデートの誘いを受け入れた。
スティーブには出会った頃から、数えきれないくらいデートに誘われていたけどずっと断っていたから、いつもと同じ雰囲気でデートに誘われた。
「ソフィアとまたビデオ通話ができるようになって嬉しいよ。ねえ、そろそろ僕とデートしてみようよ。」
「いいよ。」
「そうだよね。やっぱりダメだよね。…って、今、いいよって言った?」
「うん、いいよって言ったよ。」
「本当に!?聞き間違いなんかじゃ無いよね?」
「本当だよ。デートしよう。」
スティーブは凄く驚いた後に、飛び上がって喜んでいた。
中学3年生の3月にもラーメン屋さんへ一緒に行ったけど、ソフィアはデートだと思わずに2時間一緒に過ごしただけだった。
だから、朝から夜まで一緒にいるアラン以外とのデートは初めてだ。
「3年間ずっとソフィアをデートに誘い続けて、ついにデートのOKをもらった!最高の気分だ!」
とSNSにスティーブが喜びすぎて投稿すると、大量のいいねがついた。
「私もスティーブとのデートが楽しみよ。」
と私がコメントをすると、
「僕も本当に楽しみだよ!待ちきれない!」
とSNSでお互いに投稿し合って大きな話題になった。
3年前から世界的ヒット曲を出し続ける私とスティーブの恋を応援するファンは多かった。
8月、アランとカーラの子供が産まれた事をインターネットの記事で知った。
ライブで忙しかったけど、スティーブも含めて友人達とはよく連絡を取り合っていた。
スティーブとのデートは、お互いのコラボ曲でスティーブがゲスト出演してくれるイタリアでオフの日にする事になった。
アレーナ・ディ・ヴェローナでのライブも大成功した翌日、スティーブの誕生日に私達はデートをした。
もうデートする事は公表してしまっているし、お互いに変装はしないでデートする事にした。
待ち合わせは前日ライブをしたアレーナ・ディ・ヴェローナの前の噴水。
早めに来たつもりでも、すごい人だかりができていて、すぐにスティーブがいる事が分かった。
私が近づくと、避ける人だかり。
スティーブもすぐに私に気づいて、嬉しそうに微笑んで、私も嬉しくなって微笑んだ。
スティーブに近寄って、彼の頬に触れない程度のキスをしたら、彼も私の頬にキスをしてくれた。
「お待たせ、スティーブ。待った?」
「ううん、今来たところ…って言いたいけど、楽しみすぎて早く来すぎちゃった。でも、ソフィアも早いよね。」
「私も楽しみで早く来ちゃったけど、早く来てよかった。誕生日おめでとう、スティーブ。」
「ありがとう。ソフィアにデートしてもらえるだなんて、最高の誕生日プレゼントだよ。ソフィアにデートしてもらうまで、3年もかかったからね。本当に今日が楽しみで仕方が無かったんだ。」
「ずっと私を想ってくれていて、ありがとう。」
「今まではずっと僕の片想いだったけど、これからはソフィアと両思いになりたい。僕にはずっとソフィアしかいないんだ。」
いつもスティーブは気持ちをストレートに私に伝えてくれるから、私は顔が赤くなって俯いた。
「赤くなってるソフィアもかわいいね。早速、ジュリエットの家に行こうって言いたいところだけど、早く来すぎちゃって、まだ空いてないね。エルベ広場の市場は朝8時からやってるみたいだし、先にそっちに行ってみよう。」
「楽しみすぎて、ソフィアとどこに行こうかなって1人で下見もしちゃったんだ。案内は僕に任せてね。」
ランチもディナーもスティーブが予約してくれていて、私を楽しませようとしてくれてるのがよく伝わってきた。
彼は常に紳士で、とても楽しいデートになった。
ボディーガードとパパラッチとファンに囲まれながらでも、それすら気にならないくらい私はデートが楽しかった。
ファンとは出来るだけ一緒に写真を撮ったり、ハグしたり、握手したり、サイン、人によっては頬にキスしたりした。
私達はヴェローナの観光スポットを巡ったり、ジェラートを食べたり、ランチを食べたり、ショッピングを楽しむとあっという間にディナーの時間になった。
「素敵なレストラン、予約してくれてありがとう。誕生日プレゼント、受け取ってくれる?」
「ありがとう。嬉しい。開けてもいい?」
「もちろんよ。」
「素敵なネクタイピンだね。ありがとう。大切に使わせてもらうね。」
「今日一日、本当に楽しいし、とっても素敵なデートだよ。」
「そう言ってくれて、ありがとう。僕は今までの人生で一番幸せだよ。今日は夢みたいな1日だ。今日が永遠に続いて欲しいよ。」
「私にとっても、今日はとても幸せな1日だよ。ずっと、このままだったらいいのにね。」
「これからも、いっぱいデートしようよ。僕はソフィアと色んな街に行ってみたいし、2人でたくさんの時を過ごしたい。」
スティーブは芸術品のような美しい顔で私を見て、真剣な表情をしながら
「ソフィア、僕の恋人になって欲しい。ずっと君だけを愛してる。」
と言った。
私の答えは…




