2-3.高校1年生冬休み、アランへ会いにアメリカへ、仲直り
高校1年生の冬休み、私はアメリカのロサンゼルスのレストランの個室へ来ていた。
部屋には私と私のマネージャー。
私たちはアランが来るのを待っていた。
もしかしたら、アランに会いにアメリカに来たのに、アランは来てくれないかもしれないと不安になる。
「久しぶり、ソフィア。」
私の心配をよそに、アランとアランのマネージャーがやってきて、ホッとした。
「久しぶり、アラン。会えて嬉しい。」
アランの表情は固い。
マネージャー達は、2人でまずは話し合うべきと席を外してくれた。
「連絡がつかなくなって心配したけど、アラン、大丈夫?」
「…やめてた薬、8ヶ月ぶりに手を出したら、またやめられなくなったんだ。それに、また手当たり次第の女を抱いた。でも、全然満たされなくて、ソフィアのことばっかり考えてた。…ごめん。」
俯いて泣いてるアランを思わず抱きしめながら
「私も…アランの事ばかり考えていたよ。どうしたらアランを救えるのか、アランを救えると思っていたのは、ただの思い上がりだったのだろうか、アランに会いたい、声を聞きたいって。」
「ソフィアが他の男に取られそうで嫌だったんだ。ソフィアはみんなに好かれるから、僕みたいな男なんて愛想を尽かされると思ったら、尚更ソフィアと話が出来なくなってた。これ以上、僕といても、君を不幸にするよ。…別れよう、ソフィア。」
私は涙が溢れて、
「別れたくなんて無いよ。何度でもやり直そう。私が不幸になるから別れるだなんて、納得できないよ。別れてアランは、以前のような生活を送るの?」
「変わろうと思ったのに、僕は変われなかった。今も結局薬をしてるし、通院もサボって、手当たり次第に女を抱いてる。どうせまた繰り返すよ。」
「でも、今は私とこうやってしっかり話をしてくれてるでしょう?また通院も再開して、一緒に頑張ろう。」
「どうして、ソフィアは僕を責めないの?僕は責められて当然のことをしたんだよ。君に他の男と連絡を取るなと言いながら、僕は他の女を大勢抱いた。」
「…それは、本当にショックよ。もちろんショックに決まってる。でも、アランが凄く辛そうで、怒るに怒らないよ。。私にとってアランは大切な彼氏なの。」
「連絡もしないのに、今でも彼氏って思ってくれてるんだ。」
「私は今もアランが好きよ。」
「僕もソフィアが好きだ。また変わるチャンスをくれてありがとう。今度こそ、必ず変わってみせるよ。もう君を悲しませたく無い。」
アランと私は付き合って三度目のキスをした。
「スティーブと三条に嫉妬して、連絡を取るなといってごめんね。もうあんなこと言わないし、僕はソフィアを信じるよ。」
「ありがとう。私もアランを信じているわ。」
外で待機してくれていたマネージャーにも声をかけて、皆で食事をとりながら、私とアランが仲直りした事、心配かけたことを謝った。
マネージャーも喜んでくれて、私とアランは翌日に変装をせずにデートを楽しんだ。
アランと私のデートはすぐに記事になっていた。
年越しは、ニューヨークで年越しカウントダウンライブに出演した。
スティーブもライブに出演していたので、私の誕生日パーティー以来初めて会った。
ライブの興奮冷めやらぬ時に、スティーブから後で少し話したいと言われて、解散した後に人目が少ないところで少し立ち話をした。
「ソフィア、久しぶり。」
「久しぶり、スティーブ。」
「ソフィア、大丈夫なの?最近、僕の事も避けてるし、ビデオ通話もしてくれないから何も分からなくて、心配だよ。」
「アランとは最近会って話して、仲直りもできたから大丈夫よ。心配かけてごめんなさい。」
「それは…インターネットでアランと君がデートした記事をたくさん見たから知ってるけど、本当に大丈夫なの?その、最近のアランは。。」
「気を遣ってくれてありがとう。最近、アランがたくさんの女性とそういう関係になってた事は知ってるし、大丈夫よ。あれだけインターネットで騒がれてると嫌でも目に入るし、実際にたくさんの人から聞かれたわ。」
「…だったら、どうしてアランと付き合ってるの?アランはソフィアを裏切ったんだよ。君だって悲しそうなのに、どうしてだよ!」
「今度こそ、アランは変われると思うの。」
「変わるって言って、結局変わらなかっただろ。」
「それでも、私はアランを信じたい。」
「アランなんて、やめとけよ。僕はソフィアがこれ以上傷つくのが嫌だ。」
「ありがとう。それでも、私は…」
言いかけた時に、他の人が近づいてくる声がして、慌てて私達はその場を後にして解散した。
アランがたくさんの女性と関係を持っていた事に嫉妬してしまう気持ちは大きかったけど、アランと仲直りできたことの方が嬉しかった。
これで、私とアランはうまく行くと信じていたけど、そう上手いこと物事は進まなかった。




