表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
大罪のØ  作者: 夢辺 流離
23/30

悪魔容易に頼るべからず

 グラシア・ラボラスは羽の生えたマルチーズの外見をしており、非常に愛らしい。



    だが悪魔だ。


 かわいらしい外見も相手の油断を誘うために過ぎなかった。彼の得意とするは暗殺術に殺人術。流血を伴うものだ。そしてその過程で必要、あると便利な忍び込む技能などにも精通している。


 であれば彼を召喚しようと試みる輩は腹黒い闘争を常としている者たちがほとんどだ。幾千の屍を生んできた彼であったが彼には人々に愛情を育ませる力もあったが、それを望まれたことはない。


 序列25番目の魔神、総裁たる彼は今腹を見せてイオンにモフられていた。


 くぅーん、くぅーんと上げる声はとても気持ちが良さそうである。

突如彼の体を幾何学模様の光が覆い、姿を消す。イオンは机の下を覗いたり探すがその姿は見つからず、首を傾げる。



「おお!成功したぞ!」


「これで王位は我々のものだ」


「あのような姿で本当に成果を出せるのか」


「グラシア・ラボラス様、どうかこの男を葬りさって欲しいのです」


 男が見せた写真にはしっかりした外見の男が、仕立てのよい服を着て立っていた。

なるほど、またこのような役目で召喚されたのか。


 へっへっと舌を出した、羽のある以外は犬でしかない見かけ。



 次の瞬間にはその場にいた者たちが一斉に血を噴いて倒れた。


「姫様との時間を妨げる者は許さぬ」


 返り血一つ浴びていないグラシア・ラボラスは瞬時にその場を去った。




「もう、どこ行ってたの?ぐあ!」


 両手を腰に当てて頬を膨らませたイオンが不機嫌そうに言う。

それには答えずにイオンに飛びかかるとイオンの頬を舌で舐め、くすぐったいイオンが嬉しい悲鳴を上げそれを聞いて他の魔神たちが駆け寄って来た。



 悪魔を召喚することは容易ではない。そして召喚出来たからと言って油断してはならない。彼らが召喚者の言うことを聞くかどうかは気まぐれ次第なのだ。なぜなら、彼らが悪魔だからに他ならない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ