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姫君の鎮圧 ――かつて楽園と呼ばれた日本と、死神と呼ばれている男――  作者: 柊蓮
CHAPTER:チャプター〝7〟――
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〈エレジウム〉VS〈ReGion〉⑦

 廃工場の外、巨大な鉄塔などが等間隔に並び、駐車場などもある広いスペースの真ん中で、アルバートにやられて春次は倒れ込んでいる。


 春次はもう既に意識を失っており、アルバートに反撃をする可能性などひとつも残されていない。そんな足下の春次を見下げながら、アルバートは呟いた。


「すまない科学者。死んでくれ」


 そうして、アルバートは足下に横たわっている春次の腹を星輝剣(ライトセーバー)で突き刺そうとした。


 そのときだった。


 アルバートは、突然手元にとんでもない衝撃を感じた。身体の端から端までジーンと響くような、そんな神経に触れるような痛みを感じた。その痛みがあまりにも強烈すぎて、アルバートはその場に思わず屈んでしまった。そして、アルバートはふと自分が握っていた星輝剣(ライトセーバー)を見た。星輝剣(ライトセーバー)は、いつの間にかその刃を収め機能停止に陥っていた。


 アルバートはあまりにも一瞬過ぎる出来事に、思わず周囲を見渡した。すると、自分のすぐ側に男が一人立っていることに気がついた。その男がレオであることにアルバートはすぐさま気づくと、その場に立ち上がって星輝剣(ライトセーバー)の電源を再度オンにした。


 だが星輝剣(ライトセーバー)は、何度電源を押しても再度起動することはなかった。


 アルバートはその場から逃げようとした。何故ならば自分の死がもうすぐそこにまでやってきてることを悟ったからだ。だがそれには全てが遅すぎた。


 次の瞬間、レオは目にも留まらぬ速さでアルバートの首を切り落とした。


 アルバートの首と身体が分離したのち地面にボトッと落ち、足下に大量の血溜まりが形成されると、レオは、その血溜まりに身体が浸りはじめている春次のことを虚ろな目つきで見た。


 その虚ろな目つきは、さっき廉斗を救った後に見せた目つきと同じだ。冷たく、精気がなく、人間味が一切無い。レオは先ほどの廉斗の時と同じように、足下の春次の呼吸などを確認することもなく、その場を後にして次の場所へと向かった。

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