記者会見
昨日、ワシントンナショナルギャラリーにて行われた「新発見されたフェルメール展」のオープニングセレモニー会場で行われた記者会見の内容をダイジェストでお伝えします。
特設記者会見場に、精悍なデビットボウイ?もしくはジョージ・マイケルのようなジョン・リガルディー氏が司会を務めた美しい学芸員のナオミ・ホーヴィングに呼びかけられて登壇した。
リガルディーは、まるで冒険家のようなタフで気取りのない態度で世界中から集まった美術関係者に接することで好印象を持たせた。
(注釈)ヤン・シックス氏と好対照と捉えられた。
既に、当日までに厳重な鑑定のすえに全て真筆である。とお墨付きをもらっているので
、
(注釈)ハン・ファン・メーヘレンの研究家であるフレデリック・クルーガー教授も参加した。
この記者会見では主にどうやって作品を発見したのか?を中心とした質疑応答となった。
白いワイシャツに無精ひげのリガルディー氏は語った。
「私は、ある事情から少しばかり金銭的な余裕がありましたので、愉しみで世界各地を旅行していました。
私のフェルメールコレクションの出発点となったエピソードをお話しましょう。
今から8年前、2016年に日本の北海道を旅行した際に、日本の伝統的なスタイルである宿泊施設「リョカン」に泊りました。
このリョカンは古びてはいますが、日本の平均的な建築物からすると随分と大きく立派なものでした。
玄関を入ると、ロビーに今では「墓参り」と呼ばれている作品が飾られていました。
リョカンのオーナー夫妻によると、この絵画はナチスの迫害から逃れて北海道に上陸したユダヤ人家族の世話をした御礼としてもらったものだ。ということでした。
作品は粗末な額に入れらていたのですが、絵画に興味のあったわたしは、これはもしかしたら未発見のフェルメールではないのだろうか?
と感じました。
そこで私は決して彼らを騙すようなことをせずに、正直に、この絵はもしかするととんでもない有名画家によるものかも知れない。ということを告げて、調査させてくれないか?と願いでました。
そしてもし本物であったならば充分な金額で購入させてもらいたい。と話しました。
幸いなことに私の調査チームが、この作品をフェルメールの真筆であると鑑定いたしましたので、私はオーナー夫妻に喜んでいただけるだけの金額をだしてお譲りいただきました。
この体験が私の退屈な人生に未発見のフェルメール作品を集める。という少しばかりトレジャーハンティングのような楽しい時間を得るきっかけとなりました。」
司会であるナオミ・ホーヴィングはジョン・リガルディー氏の駆け引きの無い話しぶりにいたく魅かれているようだった。
最後の質問はワシントンポストの美術枠を担当しているロジャー・プレミンジャー氏が放った。
「なぜ?11点も集めるまで公表しなかったんでしょうか?」
ジョンはニヤリと笑いながら次のように語った。
「それは、もうこのコレクションを有利に進めるためとしか言えません。
しかしこの楽しい宝探しも、この4年間は全く進展のないままですので、一つの区切りとして発表することにしました。
もちろんこの展示会が契機となって新たな未発見作品が見つかることを期待せずにはいられません」




