魔獣戦争
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ご機嫌よう。マルゲリット・アルカンシエルです。昨日はソルシエールの問題が解決しました。今日はいよいよ、沢山の魔獣が押し掛けてくる、魔獣戦争の日です。とはいえ、予言めいたことは言えないので何事もないように振舞います。パパの部屋でノルと姉姫さまとパパと魔王についての新情報を待ちます。
「国王陛下!」
「…なにかあったのか」
「アルカンシエルの虹の森から、沢山の魔獣が這い出してきました!街に向かっています!」
「そうか。…メグ、リュディー、ノル、行けるか?」
「はい、行ってきます!」
「お任せください!」
「リュディー姉さまは僕が守ります!」
「では行ってこい。気をつけてな」
「はい!」
ということで急遽姉姫さまとノルと護衛騎士数名と一緒に虹の森に一番近い街に転移魔法で行きます。
「ノルは姉姫さまをお願い!姉姫さまは光の浄化魔法で魔獣の浄化をお願いします!私は聖剣で魔獣を斬り伏せます!」
「わかりました!」
「光よ!全てを浄化して!」
「せいやー!」
魔獣に向けて、光の魔力を剣に集中させて一気に放ちます。姉姫さまの広範囲に及ぶ浄化魔法と合わせて、辺りの魔獣全てが浄化されます。しかし次から次へと魔獣が這い出してきます。
「…本当はちょっと恥ずかしいから詠唱したくないんだけど」
「クエー」
「ファン、わかってるよ」
「クエー、クエー」
「はーい!…これは、太陽の輝き。命の源。全てを照らす清らかさの結晶。受けるがいい。サントテネーブルエペ!」
詠唱したことで更に力を増すサントテネーブルエペで、周りの魔獣全てを吹き飛ばします。しかしまだまだ魔獣は溢れ出してきます。
「光は全てを照らすモノ。全ての命を癒すモノ。あなたたち人々を傷つけるために生まれてきた魔獣も、せめて光をもって癒されますように」
長く詠唱したことで、姉姫さまの広範囲に及ぶ浄化魔法もさらに広範囲にまで及びます。虹の森の方にまで届きますが、まだまだ魔獣は溢れ出してきます。
「メグ!」
「シュテル様!」
シュテル様が応援に来てくれました。
「妖精魔法で援護する!魔力は心配するな!好きに戦え!」
「はい、シュテル様!」
「義兄さま!メグ姉さまを援護してください!リュディー姉さまは僕が守ります」
「わかった!妖精よ!我が婚約者に祝福を!」
「シュテル様、ありがとうございます、力が湧いてきました!」
「ああ、魔力回復は任せろ!」
「これは月の煌めき。優しい夢。全てを守る静謐。くらうがいい。サントテネーブルエペ!」
サントテネーブルエペに光の魔力を纏わせ、長くなった聖剣で回し切りをする。どうにか大量の魔獣を斬り伏せられた。
「…まだ出てくるの!?」
まだまだ魔獣は溢れ出してきます。原作ではこれを姉姫さまとシュテル様だけで退治したんだよね…すごい…。
「光は優しい輝き。優しい温度。命の温度。あなたたち魔獣にも、どうかこの光が届きますように」
姉姫さまの広範囲にわたる浄化魔法はまたしても虹の森にまで届きます。しかしまだまだ魔獣達は襲いかかってきます。来すぎじゃない!?
「妖精よ!彼のものに祝福を!」
「ありがとうございます、シュテル様!」
シュテル様は姉姫さまにも魔力回復をしてくれます。
「…っ!」
と、突然茂みの方から魔獣が姉姫さまに向けて襲いかかってきます。危ない!
「ぼ、僕だって…この国の王族だー!」
ノルが姉姫さま目掛けて襲いかかってきた魔獣を斬り伏せます。
「…ノル!凄いじゃない!」
「メグ姉さまには敵わないですが、僕だって王族です!」
「ええ、ええ、とっても立派だわ!」
「ありがとうございます、リュディー姉さま」
しかしその間にも新たな魔獣が這い出してきます。
「…仕方がないな。妖精よ、我が前に力を示せ。…メテオ!」
シュテルさまがそう詠唱すると、流星が降ってきて虹の森に直撃します。魔獣も何体か消滅しました。
「…っすごい!義兄さま!今のが妖精魔法の真骨頂ですか?」
「ああ。あんまり見せびらかすものではないんだがな」
「すごいです、義兄さま!」
「はは、ありがとう」
ですがまだまだ魔獣は出てきます。切りがないよー!
「…水よ。氷となり、敵を貫け」
いきなり目の前の魔獣全てが消滅します。この声は!
「ソルセルリー!」
「悪い、遅くなった」
「ソルシエールさんも!」
「ヒーローとは遅れてくるものですから」
ふふふ、と不敵に笑うソルシエールさん。
「…よし、お師匠さまの前だし頑張っちゃうよー!」
「メグ、私も頑張るから張り切りすぎなくていいのよ」
「はい、姉姫さま!」
魔獣はしつこいことにまだまだ出てきます。
「これは、太陽の輝き。命の源。全てを照らす清らかさの結晶。受けるがいい。サントテネーブルエペ!」
なんとかまた魔獣を薙ぎ払います。が、また出てきます。
「光は全てを照らすモノ。全ての命を癒すモノ。あなたたち人々を傷つけるために生まれてきた魔獣も、せめて光をもって癒されますように」
姉姫さまの広範囲にわたる浄化魔法でまた消滅しますが、まだまだ魔獣は這い出してきます。
「もー!キリがないよー!」
「メグ様、あの」
みんなの視線がソルシエールさんに集まる。
「…大変申し訳ないのですが、虹の森を完璧に破壊し尽くしてもよろしいでしょうか?」
「えっ…あ、はい。緊急事態ですから」
「でしたらここは私にお任せください」
「えっ」
「土よ。大きな壁になれ。そして内側を押しつぶせ」
ソルシエールさんが詠唱すると、虹の森が土の壁で四方を覆われてそのまま押しつぶされます。あ、これもう大丈夫だ。
「残りの魔獣は任せろ。氷の槍よ!」
ソルセルリーの詠唱で残りの魔獣も消滅します。ぱんっとみんなでハンドシェイクしあいます。
「ま、とりあえずこれで魔獣はなんとかなったな」
「うん」
「あとは四天王か。多分虹の森に居るんだろうな」
「…!うん、多分」
…確実にいる。
「そのうち私の土の壁から出てきてしまうでしょう。戦闘準備をしておきましょう」
「はい」
「妖精よ、彼らに祝福を!」
「…ソルセルリー、ソルシエールさん、シュテル様、来てくれて本当にありがとうございます」
「そういうのは四天王を倒してからにしろ」
「そうよ、本番はこれからなんだから」
「大丈夫。メグは一人じゃない」
「はい!シュテル様!」
「俺が絶対守るから」
「シュテル様…」
「メグ…」
「いちゃいちゃするのはまた後でな」
「今は四天王征伐です!」
そうして私達は、ある程度魔力を回復しつつ四天王が土の壁から這い出してくるのを待つのでした。
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