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BU・SI・N・SYO  作者: イ-401号
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アースウェイグ帝国軍12神将+1人

宮廷の中で困り果てる、嵐・守護(らん・がーど)、意外な救世主が、、、

他人の事の様に、俺は感じていた。

あまりに実感がないせいで、五感の感覚全てを切ったようだった。


(あで)やかに着飾った貴婦人、正装して花を口にくわえて踊る紳士、(きら)びやかな衣装に派手な武具を付けた貴族、、、


そう、連れてこられたのは、黒曜天宮最大の広間で行わられる、宮廷の舞踏会である。


(まんまとあのたぬき王子に騙されて、連れてこられたのは俺達第13帝国騎士団と俺のお披露目舞踏会、、、)


100人以上の楽師達が(かな)でる音楽は荘厳(そうごん)であったり、また時には軽やかにステップを踏むようなリズミカルな音楽を延々と続けている。


皇帝陛下が途中、俺に声をかけてきて 二言、三言話し、要人と共に宴席を退席した後は酒池肉林(しゅちにくりん)のフルコースだ。


俺はもうウンザリのオーラを放ちまくっていたが、【火の民】で約1名水を得た魚の様に生き生きとしていたのが、門・夷塚(もん・いづか)である。


只でさえ、切れ長の目で男前なのにその(たたず)まいと言えば、気品が(あふ)れておりそこにいるだけで、『絵』になる男なのである。


貴族の娘たちがほっておくわけがない。

しかも、アースウェイグ帝国にはいろいろな真甦の能力者がいるが、唯一火の真甦は【火の民】にしかいないので物珍しさと此度の活躍が人気に拍車をかけていた。


門・夷塚(もん・いづか)は能力を使って右手を熱くない青い炎で燃やし、女性たちの胸のあたりを透過(とうか)させて、一芸を披露しては、次から次から女性たちに囲まれていた。


しかし、門・夷塚(もん・いづか)はその女たらしっぷりが、いかにも様になっているのである。


俺と言えば、一体誰に何を言われたかも、まったく覚えていないくらい(たましい)を飛ばしていた。


俺はこういう仰々(ぎょうぎょう)しいのが一番苦手なのである。


竜・威(りゅう・い)が常に側についていてくれて、失礼の無い様に上手く取りなしてくれているが、正直俺はもう目一杯ダメダメな感じだ。


綺麗に着飾った貴婦人が俺をダンスに誘いに来たり、ジャシス王国との戦いの話を聞きたがったり、どんな能力があるのか、、、聖剣誉武号牙炎(よぶごうがえん)を見せて欲しいだの、、、、


ウンザリだ。


そんな所で野太い声で話しかけられた。


「新しく入ってきた、傭兵上がりの赤い猿ってのはお前の事か?」


(オッと、俺はちょっと嬉しい(・・・・)気持ちで)

「ああ、そうだ。猿回し風に踊って見せるか?」


そこには大柄な身長は嵐・守護(らん・がーど)とほぼ変わらないが、肩幅は(らん)よりありそうながっちりとした武神将の肩証と銀色の外套(がいとう)を羽織った年の頃は30歳前後位に見える短髪の男が立っていた。


「ちっ、賭けは俺の負けか!」

「おッと、俺は銀鷲(ぎんわし)騎士団団長のオーガス・ビスマルクだ、他の武神将と賭けをしててな、お主が感情的に怒るかどうかかけていたのだがな」


嵐・守護(らん・がーど)は貴婦人や貴族紳士達よりこういった武人といる方がはるかに落ち着く。

「そいつは悪かったな」


オーガス銀鷲騎士団団長が「詫びにこっちに来て俺たちと飲まないか?」


(らん)は即答した「いいぜ」

竜・威(りゅう・い)がスッと、自然に後につく。


オーガスに案内された場所には3人の武神将が酒杯を(かか)げて、俺に挨拶(あいさつ)した。


嵐・守護(らん・がーど)は始めから「俺は平民の傭兵上がりだ、宮廷のマナーとか礼儀を求められても無理だからな」言い放つ。


「「「はっはっはっ」」」

3人同時に笑い出す。


1人が「噂通(うわさとお)りの男の様だな」

「儂は虎翼騎士団のナリナック・スパック、儂も貴族とはいっても子爵家の3男だ気にしなくてかまわんよ」


恰幅(かっぷく)の良い年齢は45歳、身長は180センチ土の真甦を持つ四角い顔の如何にも武人らしい男だ。


もう1人が声を掛けてくる。

「俺は牙狼騎士団のタカツ・ブルワルク、いっぺんには名前も憶えられんだろうから、顔だけでも憶えておいてくれ」


年齢25歳、身長190センチ、風の真甦を持つ。百線錬磨(ひゃくせんれんま)の要望を印象付けるのは、顔の右目横に縦の大きな刀傷跡(かたなきずあと)があるからだ。


最後の1人が言葉を発する。

「鬼鎧騎士団のガブス・ガエリオこのガタイだからすぐ憶えてもらえると思うんだがな、儂も貴族と言っても妾の子だそんなこと気にするな。」


野太い声で迫力ある声を発するのは、体躯も迫力がある男だった。

年齢28歳、身長はゆうに2メートルを超し、体重は100キロ以上は有りそうだが、引き締まった体付きで迫力満点な武神将だった。


嵐・守護(らん・がーど)は今日一番楽しそうな顔をしていた。「みんな、つぇえなぁ!アースウェイグ帝国が大陸最強だというのがよくわかるぜ」


始めに声を掛けてきた銀鷲騎士団のオーガス・ビスマルク武神将が言う

「そういう、嵐・守護(らん・がーど)殿も相当強い、しかも聖剣主(せいけんますたー)。」


「先だってのジャシス王国との一件では(わず)か1千騎で4万の軍を打ち倒し敵王都まで駆け上がり、大量の戦果を持ち帰ったという、大層な活躍ではないですかな!」


虎翼騎士団の最年長武神将、ナリナック・スパックが誇らしげに

「立派なデビュー戦ですな、若者が活躍されるのは自分の事のように嬉しいものです。」


声を少し落として

「しかし注意されよ、此度の武勲(ぶくん)は大きすぎる。やっかむ者もおるでしょうからな、宮廷にいる全ての人間が見方とは限りませぬよ」


嵐・守護(らん・がーど)は素直に「忠告感謝する、肝に銘じておこう」


ッと、そこにリスティアード皇太子殿下がレィリア・アストネージュ金獅子近衛騎士団団長とアルセイス黒龍騎士団団長を連れて、現れた。

「やぁ~君達、もう友達になったの~」


年長の虎翼騎士団のナリナック・スパックが答える。

「帝国軍総司令長官殿、只今作戦進行中であります。」


(らん)が「帝国軍総司令長官?」


銀鷲騎士団のオーガス・ビスマルクが「なんだ、知らなかったのか?皇太子殿下は帝国軍の総司令長官も兼任していられるのだよ」


リスティアード皇太子殿下がいつもの様にかる~く

「そうなんだよぅ、こき使われちゃってさぁ~大変なんだよぅ」


嵐・守護(らん・がーど)は毒づく「そうは見えねぇ時も多々あるがな、、、」

(人の事(だま)しまくりやがるし、、、)

(それにその口調まずやめろ、、、)


リスティアード皇太子殿下がこの場で一番意外な人物に声を掛ける。

竜・威(りゅう・い)君、調子どうかな?」


いきなり声を掛けられた竜・威(りゅう・い)は珍しく動揺した様に一瞬見えたが、直ぐにいつもの竜・威(りゅう・い)に戻り

「皇太子殿下のおかげを持ちまして、大変調子良く元気であります。」


「そう~それは良かったねぇ~、これからも新しい武神将を補佐してあげてねぇ~」


「はっ!!」

直立不動になってるよ、、、


レィリアがこっそり竜・威(りゅう・い)と目を合わせて微笑む。


リスティアード皇太子殿下が今度は(らん)に聞いてくる。

(らん)は今後どうするの?」


(らん)は「ここしばらく、戦い続きだったからよ、炎元郷に帰ってゆっくり休むとするよ。騎士団の居城も完成は来年以降になる様だからな」


竜・威(りゅう・い)が口をはさむ

「族長就任式もまだですからね」


「そういうのは竜・威(りゅう・い)に任せるよ」


「はいはい、お任せください。」


嵐・守護(らん・がーど)が笑いながら

「はいは一回じゃなかったっけ?」


「は・い」

(しまった~)


っと、そこにリスティアード皇太子殿下が「僕も行っていいかな~?」


「「はい?」」





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