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BU・SI・N・SYO  作者: イ-401号
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リスティアード皇太子殿下とは、、、

査問会も無事?に終わり皇宮大浴場を清掃している嵐・守護(らん・がーど)竜・威(りゅう・い)だが、意外な人物が手伝いに入って来る。

挿絵(By みてみん)

「なんて、でけぇ風呂場だここは!」


嵐・守護(らん・がーど)が叫んだ。


昨日の軍法査問会で結審(けっしん)した、皇宮大浴場の掃除に来ていた。


竜・威(りゅう・い)と共に袖とズボンをまくり上げ、デッキブラシで浴場をゴシゴシ磨いていた。


嵐・守護(らん・がーど)がぼやく

「一体一度に何人入れんだ?この風呂はよ~」


竜・威(りゅう・い)が突っ込む

「口を動かす前に、手を動かしてくださいね」


ガチャ、扉を開けて浴場に入って来る者がいた。


「頑張ってるねぇ~」


そこに入ってきたのはなんとリスティアード皇太子殿下本人だった。


しかも、腕まくりをしてデッキブラシを片手に持っている。


「僕も、手伝うよ」


竜・威(りゅう・い)が即座に片膝をつき騎士の礼を取る。


「殿下にそのような事をなされては我らが罰せられてしまいます。」

「どうか、、、」


「ふ、ふふん」

鼻歌うたいながら、風呂場に入ってくる。


(ひざまづ)いている竜・威(りゅう・い)の横をすり抜け嵐・守護(らん・がーど)の方に向かってくる。


立ったまま嵐・守護(らん・がーど)が王子を迎える。


「王子様ってのはそんなに暇なのかよ」


「いやぁ、君達と一緒に汗を流してみたくなってね、な・ん・て」

茶目っ気たっぷりの皇太子は微笑みながらウィンクした。


「2人でやるより、3人でやった方が早いしさ」


嵐・守護(らん・がーど)が吐き捨てる

「好きにすりゃいいだろう」


(ひざまず)いてる竜・威(りゅう・い)に向かって


「おら、とっと終わらすぞ!」


「は、はい」


ゴシゴシ、キュッキュッ、拭き拭き、3人共まじめに風呂掃除を終わらせた。


皇太子が声をかけてくる

「昨日の軍事査問会で言っていた、君の軍人に対する、価値観は僕、個人的には共感するところが多かったよ」


嵐・守護(らん・がーど)があっけらかんんと言い返す

「そうか」


「そこで、今晩君達と食事をしながら話をもっと聞きたいんだけどどうかな?」


1傭兵が皇太子殿下から晩餐(ばんさん)に招待されたのだ。


嵐・守護(らん・がーど)が「俺達は傭兵だ、礼服なんて持ってねぇし、あんたの立場にも関わってくんじゃねぇのか?」


にこにこ笑いながらリスティアード皇太子は言う

「そこは大丈夫、いつもの鎧を付けてくれば大丈夫だから」


「それじゃ、7時に皇太子宮に来てくれる?門は開けておくから勝手に入ってきてよ」


「あっ、それから剣も帯剣してきていいからね~」


皇太子はスキップを踏みながら、デッキブラシ片手に大浴場から出て行った。


嵐・守護(らん・がーど)竜・威(りゅう・い)に向かって言う


「変わった王子様だな、あれでいいのか?」


竜・威(りゅう・い)が考え込みながら答える。

「あのお姿が本来のものでは無いように思いますが、、、」


(らん)様もお気づきと思いますが、リスティアード皇太子殿下はとてつもない量の【天の真甦】をお持ちです。まるで、伝説に(つむ)がれる【四海天竜王】様再来のような、、、」


「それに昨日、査問会の時に傍聴席(ぼうちょうせき)におられた【アルセイス】様は【土の真甦】と【天の真甦】両方をお持ちです。」


「今まで、2つの真甦を持っていた方は【黒鉄の黒騎士】と呼ばれた過去最強戦士と言われた方だけです。」


「また、同じく一緒に居られた【レィリア】様は体内に様々な妖精を何百億以上お持ちです。まさに【妖精女王】その人です。」


嵐・守護(らん・がーど)は「よくそれだけ詳しくわかるな、つぇえのはわかっていたけどよぉ」


「!!」


竜・威(りゅう・い)が急に真剣な顔になる。


「皇宮に潜入していた、初瀬・燕(はつせ・つばめ)達と連絡が途絶えました。」


「なにっ」(らん)がギラッと獰猛な目付きで睨む。

「やられたのか?」


竜・威(りゅう・い)が答える。

「意識は感じますが、応答がありません。誰かに捕まり、結界に入れらてるようです。」


不思議そうに(らん)が尋ねる。

「結界?」


「はい、真甦の強い者や強力な魔導士が張る見えない防御壁みたいなものです。」


「真魂交神が出来なくなります。意識は感じますが交信は無理です。」


俺は獰猛な目付きだが、頭は冷静に思考をめぐらした。

「誰かにとっ捕まったってことだな」


竜・威(りゅう・い)が答える。

「おそらく、、、」


俺はよく考えて決めた。

「取り合えず、誰に捕まったかもわかんねぇし、居場所もわかねぇんじゃ探しようがねぇな」


「まずは王子様の晩餐会(ばんさんかい)の話にのってみるか」


「最悪、そこで何かつかめなきゃ力付くでいくぜ」


竜・威(りゅう・い)は淡々と冷静に

「わかりました。それでは時間まで宮廷内で情報を集めましょう」


ーー時間は午後6時半ーー


結局、宮廷内ではこれと言った情報はつかめなかった。

ただ、皇弟殿下居城の場所はわかった。


あと、アースウェイグ帝国皇帝陛下が本日から、友好国パブロ王国の国王陛下生誕祭に参列する為、2万の帝国騎士を護衛に遠征に出たそうだ。


それくらいしか情報はつかめづ、嵐・守護(らん・がーど)竜・威(りゅう・い)は完全武装で皇太子殿下の晩餐(ばんさん)に皇太子宮正門に来ていた。


嵐・守護(らん・がーど)が呆れながら

「本当に正門が開きっぱなしだぜ、こんなんで良いのか?」


竜・威(りゅう・い)が不思議そうに

「何とは言えませんが、何か()に落ちませんね」


「まっ、行ってみりゃわかるだろ」


2人は皇太子宮場内に入っていった。


まず驚いたのが、人の少なさだ。


警備の者も、執事もメイドも小間使いさえもあまり見当たらない。


正面玄関の前に1人、老執事が立っており、2人に声をかけてくる。

嵐・守護(らん・がーど)様と竜・威(りゅう・い)様でございますね」


「こちらで皇太子様がお待ちであられます。」


案内された部屋は天然黒曜石で作られた黒一色のばかっ拾い部屋だった。


床も柱も天井も全て漆黒の黒1色である。


部屋は舞踏会(ぶとうかい)でも開けそうな広さだった。


500人は入れそうな部屋の真ん中にテーブルが長く長く(つな)がっていた。


1番奥にリスティアード皇太子殿下が座っていた。


2人は直ぐに異様さに気づいた。


皇太子も完全装備の戦装束(いくさしょうぞく)なのである。

上から下まで金色(こんじき)の鎧を付け、嵐・守護(らん・がーど)と同じような幅広両刃の大剣を腰につるしている。


にこやかにリスティアード皇太子殿下が話しかけてくる。

「よく、来てくれたねぇ」


「僕の近くに来て、座ってよ」


2人は言われた通り、長いテーブルを無視して上座(かみざ)に座る皇太子の両脇に腰かけた。


嵐・守護(らん・がーど)が獰猛そうに声をかける。

「なんだ、この茶番劇(ちゃばんげき)みたいなのは?」


皇太子はにこやかに微笑みながら

「普通だよ」

「まずは、食事にしようか」


先ほどの老齢の執事が1人で食事を3人、皆に配膳(はいぜん)する。


全て食事の用意が整ったところで、いきなり誉武号牙炎(よぶごうがえん)が言ってきた。


(毒だぞ)


「!!」


俺は直ぐ様、立ち上がり竜・威(りゅう・い)に食事をするなと言おうとした所で


リスティアード皇太子殿下が

「今日は食欲がないから、僕の部屋に行って話でもしようか?」


執事に向かって

「今日はもういいから、全員帰っていいよ」


3人は食事を中断して、皇太子殿下がの私室に向かった。


私室とは言っても、天下のリスティアード皇太子殿下の部屋である。


ばかっ広いんだろうと思いながら、嵐・守護(らん・がーど)が皇太子について部屋に入ると


「!!」


初瀬・燕(はつせ・つばめ)以下潜入組10名全員が結界に拘束されていた。


一瞬で赤髪が燃え上がり、獰猛な目付き真っ赤に光る。

「王子、てめぇ仲間を」


皇太子が相変わらずにこやかに答えてくる。

「さすがに皇宮内を自由に動き回られるのはちょっと困るから、捕まえちゃった。」


アルセイス卿が結界を張っていた。

横にはレィリア・アストネージュが(りん)(たたず)んでいた。


嵐・守護(らん・がーど)獰猛(どうもう)に吠える。

「てめぇが黒幕だったのかよ!」













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