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BU・SI・N・SYO  作者: イ-401号
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激戦【紅蓮の戦士】

謎の敵兵1万5千人と嵐・守護ラン・ガード率いる【火の民】紅蓮の戦士たちとの壮絶な戦いの結果は?

ロリーデ・ガルクス城主は無事なのか?

ロリーデ・ガルクス城主は鋼に体を硬化させて戦っている。


竜・威(りゅう・い)はロリーデ城主閣下をすぐに見つけた。


ロリーデの側近はすでに全員切り殺されていた。


ロリーデは1人で約10人を相手に奮戦していた。


壁を背にして真甦で作った大きな盾を前面に押し出し自らも鋼に硬化させ守りに専念している。


それが、ロリーデの戦い方だ。


だが援軍が望めない現状では有利とはいえないだろう。


竜・威(りゅう・い)は速度を落とさず敵兵に切りかかる。

竜・威(りゅう・い)が使う剣は、少し小ぶりな片刃の剣。


首を切られた敵兵は自分に何が起こったかわからず血を噴き出し吹っ飛び倒れる。


そして、2人目の右腕を切り落とす。大量の血が噴き出る。


かまわず、続けて3人目を背中から腰まで切り裂く。

4人目、5人目を倒す。


竜・威(りゅう・い)の鎧は返り血を浴びてまだらに赤く染まっていた。


続けざま攻撃を仕掛けようとした時だった、奥から敵がわっと2,30人噴き出してきた。


初瀬(はつせ)、中央の棟の最上階だ、来れるか?)


(はっ直ぐに)


神速のまま敵兵をじゃかじゃか切り倒す。


普通の人間の目には竜・威(りゅう・い)の姿を捉える事ができない。


しかし、敵兵が多すぎる。

場所が狭い。

小回りが利かない。

不利なのは変わらない。


SYUN!!


「お待たせしました」


初瀬(はつせ)が現れる。

彼の鎧にも返り血がたっぷりとついていた。


竜・威(りゅう・い)初瀬(はつせ)はロリーデの横に行き脇を持ち上げる。


「ご無礼を」

「な、なにを、、、」

ロリーデは最後まで言えなかった。


シュン!


三人は一瞬でその場から消えた。


場面は変わってヴォルグス砦正門前


門・夷塚(もん・いづか)が報告してくる。

(らん)様、第二陣現着しました。」


「ここはいい、砦内の敵兵を殲滅(せんめつ)しろ」


「はっ」


第二陣が砦内に入っていった後、すぐにロリーデ城主を抱えた、竜・威(りゅう・い)初瀬(はつせ)(らん)の前に現れる。


ロリーデは驚きのあまり言葉が出ないらしい

「ラ、ラ、嵐・守護(らん・がーど)殿、、、」


竜・威(りゅう・い)が平然と言う。

「この戦場ではここが一番安全だと思い、ロリーデ閣下をお連れしました。」


(らん)がにっこり笑いながらロリーデに話しかける。


「無事だったか、おっさん」

「ミハムはどうした?」


ロリーデはあちこち切り傷があったがさすがは元帝国騎士団准将、目は死んでいなかった。


「2日前に帝都アーセサスに向かっておる。」


俺は安堵(あんど)して

「そうか」


「よくやったな、竜・威(りゅう・い)初瀬・燕(はつせ・つばめ)


「「はっ」」


「そんじゃ、少し下がっていてくれ」


聖剣を振り上げる。


敵兵が怖気ずく。


既にもう何千人も嵐・守護(らん・がーど)1人にやられているのだろう、剣を持ち上げただけで明らかに怯えていた。


ロリーデが驚愕(きょうがく)のまなざしで2メートルを超す聖剣を見つめる。

嵐・守護(らん・がーど)殿、それは【誉武号牙炎(よぶごうがえん)】ではありませんか」


「では、彼らは【火の民】紅蓮の戦士ですか」


「まぁ、詳しい話は後でするからよ」

「まずはこいつらを蹴散(けち)らすぜ」


牙炎が赤く光り炎と衝撃波を再度放つ。


地は砕け、炎は敵を焼き、衝撃波は何もかも吹き飛ばす。


聖剣【誉武号牙炎(よぶごうがえん)】の一撃である。


一振りで何百何千と敵を屠り地形すら変えてしまうその威力に敵対できるものなどこの戦場には誰もいなかった。


「すさまじぃ威力ですな」

ロリーデが我を取り戻し感嘆する。


そこに【火の民】第三陣が竜騎馬で突入してきた。


敵兵は総崩れとなった。

敵兵は二つに割れ逃走しだした。


二つに割れた敵兵の片方は、【火の民】第三陣が殲滅(せんめつ)した。


もう片方は敗走していく。


ロリーデ城主が話しかけてくる。

嵐・守護(らん・がーど)殿救援、心より感謝いたします。」


「ロリーデのおっさんも生きててよかったな」

「ビルさんは?」


静かに返答があった。

「ここにおりますよ」

左手から血を流しながら、近寄ってくる。


「やられたのか?」


こんな時も静かに静かに

「大丈夫です。軽傷です。」

「歳には勝てませんな」


「ロリーデのおっさん、何人くらいやられた?」


「はっきりとはわかりませんが、砦兵の3分の1 500位はやられたかと、、、」


ロリーデは状況を説明し始めた。

「いきなり、陽も開けぬ頃、砦周辺に1万5千の敵兵が現れ攻撃をかけてきました。」


「完全に奇襲で不意を突かれました。敵兵の数はこちらの約10倍」


「防戦に後れを取った、こちらは立て直すこと叶わず、正門も破られ嵐・守護(らん・がーど)殿が来てくださらなければ全滅していたでしょう。」


竜・威(りゅう・い)が話の間に割ってきた。

「お話の最中、失礼します。」

「報告します。」


「どうした?」


竜・威(りゅう・い)が淡々と

「敵の敗残兵の進路に小さな村があると連絡ありました。」

竜・威(りゅう・い)まだ、握り飯あるか?」


「はい、第三陣が糧食も運んでまいりました。」


初瀬(はつせ)まだいけるか?」


「無論です。」


ロリーデが感嘆する。

「村人も助けて下さるという事ですかな?」


獰猛な目つきを真っ赤に染めて

「当たり前だ!」

「敗残兵が腹いせに民に悪さするなんざぁ、嫌って程見てきたからな」

竜・威(りゅう・い)初瀬・燕(はつせ・つばめ)と俺の3人だけでいい」


「後は負傷者の救出を急げ、一人でも多く助けろ」


「それと、敵の指揮官級を何人かとっつかまえておいてくれ」


「行くぜ」


竜・威(りゅう・い)初瀬・燕(はつせ・つばめ)(らん)の両脇から体を支える。


「行きます」


瞬!!焦げ臭い臭いを残して


3人は一瞬で消えた。


ロリーデとビルには飛び去る姿が見えたが、普通の砦兵には消えたように見えたことだろう。


飛びながらおかかのおにぎりをむしゃむしゃ食べる。

「次のおにぎりは梅がいいなぁ」

「僕は鮭派ですよ」


「いました。敵敗残兵約2千、村に向かってます。村まで2キロくらいです。」


「敵の真ん中に俺を落とせ」


「はっ、行きます。」


即応してくるのが心地よい

(うだうだしないで即応するのはこいつらの強さだな)


「落とせ」


ーーどん!ーー


敵兵の真ただなかに着地した(らん)はすぐさま、牙炎を地面に突き刺す。


「吠えろ牙炎」


「応」


四方八方に(らん)を中心に地割れが起き、割れた地面から灼熱の炎が勢いよく噴き出した。


たまらないのは敵兵である。

いきなり、陣中に敵が現れたと思いきや、地面にとても長い幅広両刃の剣を刺したと同時に地割れが起きた。


そして、火炎が噴き出し見方を焼き尽くしたのだ。


2千いた敵兵は全て一撃で焼き殺されてしまった。

何が起こったかわからず焼かれた者も多くいたことだろう


「次の世ってもんあるんなら、次は主を間違えねぇで堂々と戦いな」


直ぐに、3人はヴォルグス砦に戻ってきた。

(らん)竜・威(りゅう・い)に言う

「まだ、敗残兵が残ってるかもしれねぇ、一応周辺の村々を警戒させろ」


竜・威(りゅう・い)が即応してくる。

「わかりました。直ぐに警戒部隊を編成し回らせます。」


するとそこに竜騎馬6匹にひかれた大型の幌馬車が3台ガタガタ大きな車輪を鳴らしやってきた。


「第4陣、医療部隊現着しました。」


「よし、すぐに味方の兵を救ってやってくれ」


「敵兵はどうしますか?」


俺は獰猛に指示する。

「捕虜以外は殺せ。逃がしてもまたいつか、襲ってきて寝首を狙われるのはごめんだ」


ロリーデ城主が分厚い胸をゆすりながら近づいてくる。

(らん)殿、助けてもらって言うのもはばかるが、助かる可能性のある敵兵も殺すというのは少し、騎士道精神に基づかれた方がよいのでは?」


「気持ちはわかんなくもねぇ」


「だが、俺たちが来なかったらおっさん達全員殺されてたぜ、殺されていたらそんなこと言ってられるか?」


「奴らは従う主人を間違えた。」

「間違った命令に従った。」

「そして、見方を大勢殺した。これは万死に値する。」

「これが俺の正義だ」


「わかりました。余計な事を言ってしまい申し訳ありませぬ」


「いや、忠告には感謝する」


そのやり取りを後ろから竜・威(りゅう・い)がじっと見ていた。


俺が振り向き問いかけた。

竜・威(りゅう・い)、【火の民】の損害報告は?」


竜・威(りゅう・い)が即答してくる。

「死者、重傷者ゼロです。軽傷者が10名くらいです。」


「【火の民】はつぇえな」


「良かったよ、今回は辛い思いをしなくて済んだ」


(らん)様、【火の民】はあなたに従ったのです。あなたの采配がよかったから無傷で勝てたのです。」


「それに、もし戦いで私達に死者が出たとしても、悲しまないで下さい。私たちはあなたの剣、折れたら新しい剣が代わりを務めます。」


「あなたの正義が我らの正義です。」


「・・・・」








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