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時空魔法

入学するとまず全員に宿舎が割り当てられた

基本的に同学年の人達は同じ建物に集められる

しかし性別では分けられている

とはいえ、この年は一人例外がいた

オルヴァルトは王族であるため学校のすぐ近くの王城に住んでおり、宿舎を必要としなかった


続いて合格者全員の魔法の力が引き出された

これにより彼らは魔法を使えるようになった


そして彼らの学校生活が始まっていく


初年度はまず、魔法全般について学んだ

最先端の分野に触れるのはもっと先の話だ


戦闘のための魔法、治療のための魔法、能力強化の魔法、その他にもいろんな分野の魔法がある

そういった基礎的な部分を積み上げていく


半年ごとに成績が発表されたが、各分野の一位を取るのはルーベルト、エディルス、オルヴァルトの3人だった


2年目からは自由にカリキュラムを組むことができた

特定の分野だけを多く学ぶことも、広く浅く学ぶこともできる

それぞれが思い思いの選択をする

そして成績発表ではイーヴァが生命力に関する魔法の分野で一位になることもあった


ちなみに時空魔法に関する授業はない

教えられる者がいないためだ


そしてようやく3年目から専門的な研究を開始する

入学前に4人で話した時に宣言した内容はそれぞれ変わっていなかった


ルーベルトとオルヴァルトは二人だけで時空魔法の研究を開始した

先輩もいなければ指導してくれる人もいない

まずはひたすら書物を集め、重要な部分を写本して自分独自の一冊を作り上げていく


その中でルーベルトは聞いてみた


「なんでお前は時空魔法を研究したいと思ったんだ?」


「これでも一応王族だからな。自分個人の力を高めるよりも、人類全体に貢献したいと思っただけだ」


随分と壮大な目標だ


「それが時空魔法なのか?」


「・・・・王家には代々伝わっている話がいくつかある。その中の一つに、かつて魔法によって世界が滅んだという話がある」


「なんだそれは。世界が滅んだのならなんで俺達は生きているんだ」


「それはわからない。しかし王家はその話を事実だとして伝承している」


それを聞いて、ルーベルトは考えこむ


「まだわからないな。具体的に何を成し遂げたいと思っているんだ」


「簡単に言うと、”詰み”となる状態を無くしておきたいんだ。世界にどのような危機が訪れようと、人類を存続させる方法」


一呼吸おいて、オルヴァルトは


「つまり時空転移魔法だ」


そう答えた


それを聞いてルーベルトはなんとなくではあるがオルヴァルトが目指すものが理解できたような気がした

いつか人類の絶滅が確実となる事態が起こった時、別の世界に逃げるという道を残したいということなのだろう


今度はオルヴァルトが尋ねる


「お前は時空魔法で何を目指しているんだ?」


「決まっているだろ。強くなることさ。それも誰にも成し遂げられなかったような方法でな」


それを聞いてオルヴァルトは


「そうか」


とだけ答えた


しかし、ある程度は二人の進む方向は同じに違いない

お互いの研究がお互いに役立つ場面も多いはずだ

二人は時空魔法の研究をひたすら続けた

そして1年が経とうかという頃、時空魔法の仕組みが少しずつ見え始めてきていた

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