表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/27

魔王を倒した大魔導士

セシーリアはさらに詳しい情報を聞き出すが、確かにこれまでに見た魔族とは別物と言ってよかった

そうこうしているうちに別の報告が入る


「現地で討伐に向かっていた魔導士隊が全滅しました!」


セシーリアの顔色が変わっていく

報告によると、魔導士隊の魔法はまるで効果が無かったとのことだった


とにかく規格外の魔族が現れた

そう言うしかない


セシーリアは考え込む

そして、何かを思い出したような表情になった

セシーリアがミナトの顔を見る


「ミナト!」


そう言って表情を引き締めると


「あなたにお願いがあるの。もしかしたらあなたにしか出来ないことなのかもしれない。あなただけが出来ることなのかもしれない」


そう前置きをして説明を始めた


メランデル国では、いつか魔族が復活した時のために多くの魔法が研究されてきた

その中に、今まで誰にも使えなかった魔法がある

しかし対魔族には切り札となるかもしれない魔法だった


その魔法は構造自体は時空魔法ほど複雑ではないが、とにかく発動するために膨大な魔力を必要とする


「私が知る限り、それほどの魔力を持っている可能性のある人物はあなたしかいない」


その話を聞いてミナトは考え込むが


「わかった。やれるかわからないが、断ることもできなさそうだ。その魔法を教えてくれないか」


それを聞くと「少し待っていて」と言ってセシーリアはその場を走り去った

それから30分ほど経った頃、一冊の本を持って戻ってきた


「これを」


ミナトはそれを受け取ると、さっそく内容を確認する

同時に城内でざわめきが起こる


「あれはなんだ!」


そんな声が至る所から聞こえてくる

ミナト以外のその場の全員が城のバルコニーに出て確認すると、地平線に大きな人影が見えた


「なんて大きさなの・・・・」


セシーリアとレイカの二人は絶望の表情に変わった

その巨大な魔族は確実に王城へと迫ってきていた


しかし、そんな騒ぎの中、ミナトはひたすら本の内容を確認していた


「なるほど・・・」


そう一人で呟く

本に書かれていた魔法は、相手の魔法を無効化する刃

魔族は分厚い魔法壁に覆われている

それを魔法壁ごと魔法の刃で叩き斬る


しかし、ミナトの背後では騒ぎが大きくなっていく


「マガブ地区が壊滅状態!そのまま向かってきます!」


そんな報告が入る中、セシーリアは住人の避難を優先するよう指示を出す


レイカがミナトのもとへと駆け寄る


「どうなの?」


「・・・・・・」


ミナトは返答しないままページをめくったが、次の瞬間に本を閉じた


「これを持っていてくれ」


そうミナトはレイカに言い、本を渡した

そうして、セシーリアのもとへと歩いていく


ミナトはバルコニーにいるセシーリアに声をかけた


「あとは任せてくれ」


「やれそうなの?」


「ああ、たぶんな。ちなみにこの魔法に名前はあるのか?」


「いえ、特に名付けられてはいないわ」


「そうか。じゃ、俺が勝手に命名するよ」


セシーリアは頷き、その場を離れた

そして、王城にいる人達に次々と指示を出す


ミナトの前には少しずつ迫ってくる巨体があった


「あれじゃ、魔族というより魔王だな」


そうミナトは呟く


やがてその巨体が城の敷地にまで届いた

ミナトは目を閉じ、右腕で手刀を作り、天高く掲げる

やがてその手から巨大な光が天に向かって放たれた


次の瞬間、ミナトは目を見開き


「エクスカリバー!」


そう叫ぶと同時に腕を振り下ろした

生み出された巨大な刃が魔王の巨体を切り裂く


一瞬の静寂のあと、その巨体は頭から二つに分かれていく

やがて完全に二つに分裂したあと、左右に倒れた


城内では歓声が起こる


セシーリアはミナトのもとへと駆けつけ、抱きついた


「やったわね!」


それをジトっとした目でレイカは見つめていた

そんなレイカの様子に二人は全く気付かず


「ああ、なんとかやれたな」


ミナトも疲れた様子で答える


「で、エクスカリバーってなんなの?」


セシーリアが聞いてくる


「ああ、あれは俺の世界のおとぎ話みたいなものに出てくる剣の名前だよ」


「へえ」


そんなやり取りが続いている中、雰囲気を一変させる出来事が起こる

すぐ近くで悲鳴が聞こえた


二人がその方向を振り返ると、フィレオラが魔法のムチのようなもので巻き付けられ、そのまま空中に持ち上げられていた

近くにいたレイカがそのムチに向けて魔法を放つがびくともしない


「くそ!」


ミナトはそう叫ぶと、そのムチを魔法の刃で切り裂いた

次の瞬間、ムチは消え、フィレオラが落下する

それをレイカが受け止めた


「フィレオラは大丈夫か?」


ミナトがレイカに確認すると


「大丈夫よ。気を失っているけど、息はある」


その返事を聞いたあと、ミナトは周囲を見回す

そしてさきほどの魔法のムチを放った人物を見つけた

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ