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異世界と魔女

ゲートの先にあった世界

その場所はどこかの山道のように見えた

しかし、夜なのに一方の空が赤くなっていた

ここがヴィストランドなのか


ミナトは赤い空の方向へ歩いていき、近くまで辿り着くと空が赤い理由がわかった

村が燃えている

火事なのか?

いや、違う

化け物の姿がある

その巨体を使って村を破壊している


「なんだ、あれは・・・・」


おそらくあれがセシーリアの言っていた魔族なんだろう

そう思った

状況を見る限り村人が無事だとは思えない

ここはすぐに日本に戻ったほうが良いだろう


そう考えていた時、ミナトのほうに向けて一人の女の子が歩いてきた

10歳くらいだろうか

顔に手を当てて、明らかに泣いている


ミナトは翻訳の指輪をはめた


「どうした?」


聞いてもただ泣くだけで何も答えてくれない

対応に困っていたが、そうも言っていられない状況になった

魔族がこちらに向かっている

明らかに二人に目掛けてきている


「くそ」


しかし、セシーリアに教えてもらった魔法には魔族に通用する攻撃魔法があった

まずは一発かまして、それから考えてもいいかもしれない


ミナトは意を決すると、ありったけの力を込めて魔族に魔法を放った

それを頭部に受けると魔族は背中から倒れた

そのまま動かない


「倒したのか?それとも・・・・」


そう思っていた時、背後から女の声が聞こえた

さっきの女の子ではない

明らかに大人の女の声だ


「へえ・・・、あれを一人で倒すなんてね」


振り返ると、一人の女がこちらに向かって歩いてきていた

誰だ?

長い黒髪、首に大きな火傷のような跡がある


「でも、私が探していたのはその子なの。あなたには興味がない」


「この子の母親なのか?」


よく見ると、二人の外見は親子と言っても違和感はない


「いいえ、違うわ」


「だったら、誰なんだ?」


「私はずっとその子を探していたの。でもいつの時代に生まれるのか正確にわからなかった。だからこの村が襲われる時を待っていた。確実にその子がいるとわかるから」


何を言っているのか全くわからない

しかし・・・


「この子をどうするつもりだ」


「その子は殺さないといけない。私のこの手で」


「なんだと!?」


「邪魔をしようとしても無駄よ」


そう言うと、周囲の雰囲気が変わった

なんだ、女は何をしたんだ


周囲を見回すと違和感の正体に気付く

景色が・・・・止まっている

いや、また動き出した


「へえ、ますます驚いた。時間停止が通用しないなんてね」


そうか、この女は時間を止める魔法を使ったんだ

そして気づかれない間にこの子を殺そうとしたんだ


「だったら仕方ないわね」


そう言うと、その女の手が光り出す

また別の魔法か?

しかも、かなりヤバいやつだと直感する


「あなたごと殺してしまうことになるかもしれないけど、それでいいの?」


しかし、ミナトは立ちふさがった


「警告はしたわよ」


そう言うと、その女は魔法を放ってくるかと思いきや、魔法を消した


「そうか。思い出したわ。あなただったのね」


なんだ?

この人物に思い出されるくらいに昔に会ったことはない

そもそもこの世界に来てそれほど時間も経っていない


「なるほど。あなたをここで殺すわけにはいかないわね。・・・いいでしょう、その子はしばらくあなたに預けておくわ」


そして女は背中を向けて立ち去る

最後に


「でも、次に会った時はそうはいかないわよ」


そう言い残した



何から何まで理解できない

とにかくこんなヤバい世界に長居する理由はない


しかし、問題はこの女の子だ

状況から考えて、おそらくこの子の家族はもう生きていない

それに引き取ってくれそうな近所の人もいなくなった

しかも、理由はわからないがこの子は命を狙われている

ここに放置をすると確実に死ぬだろう

連れて帰るしかない

ミナトは決意する


そしてゲートを開くとミナトはその女の子を連れて日本へと帰還した

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