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異世界の状況

セシーリアの話を聞くうちにいろいろとわかってきたことがある

彼女は19歳ながらその国では重要な地位にあった

彼女は王族であり、間もなく国王になるとのことだ

そして、魔族との闘いで負傷し、とっさにゲートの魔法で異世界に逃れたということだ


ゲートの魔法はこの世界と異世界を結ぶ唯一の方法

王族にのみ継承されており、今は使えるのはセシーリアのみとなっている

この魔法があればいざという時に逃げられるということで、自ら戦場にも出ているようだ

そして、そのいざという時が来たというわけだ


「魔族ってなんなんだ?」


「長年封印されていた世界を破壊する者たちのことよ。それが復活を始めている」


「おいおい、そんな奴らと戦っているのか?」


「ええ、でも昔は太刀打ちできなかったんだけど、今では魔法の研究も進み、なんとか戦えるようにはなっている。いつか復活するであろう魔族のために魔法は強化されてきた」


勝てるといいな

そんな風に他人事に思うしかない


しかし、実際のところ他人事だ

彼女はまた異世界に帰り、魔族と戦っていくのだろう

でも、この世界とは無関係だ

ミナトはそんな風に考えていた


その夜はセシーリアをベッドに寝かせて、自分は毛布だけで床に寝た



翌日、ミナトは大学をサボった

セシーリアを一人で家に残すのはいろんな意味で心配だ

たぶん、今日か明日には異世界に帰るだろう

それまでは一緒にいるしかない

そう考えていた


食事はコンビニ弁当だったが、セシーリアは驚いていた


「すごく美味しい」


「おいおい、異世界の飯はどれだけ不味いんだ?」


そんなような会話がなされながらまったりと時間が過ぎた

セシーリアはテレビにも驚いていた

魔法があるのにテレビを知らないなんてな

文明ってのはいろいろなんだなとミナトは感じていた


そしてセリーリアと出会って3日目には彼女の傷は本当に完治していた

セリーリアは身支度を整えると


「それじゃ、私は帰るから」


「ああ、頑張れよ」


そう言ったあとミナトは


「おっと、忘れるところだった。この指輪を返さないとな」


といって指輪を外そうとした

どうやらこの指輪は翻訳の魔法がかけられているらしく、別の言語を自分の国の言葉に変換する機能があるということだった

売れば巨万の富を得られそうだが、そんなことをすれば世界中の組織から狙われることにもなりそうな代物だ


セシーリアはその指輪を見て、ふと何かに気付いたかのように尋ねる


「そういえば、あなたずっとその指輪を付けてたの?」


「ああ、外すと会話できなくなるんだろ?」


「寝る時も?」


「ああ、特に外さなかったな」


それを聞くとセシーリアは考え込んだ

そして


「やっぱりもうしばらく滞在させてほしい」


「いきなりなんだ?」


「3日経っても魔法石の効果が持続しているなんて信じられないのよ。あなたの言ったことが本当なのか確認したい」


「おいおい、俺はそろそろ大学にも行かないといけないんだ。いつまでもサボり続けるわけにはいかないんだからな」


「だったら私も一緒に行く。監視する必要があるから」


「・・・・・・」


そうして、ミナトはセシーリアを連れて大学に行くことになった

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