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子々孫々まで祟りたい 〜転んで祠を壊しちゃったら怨霊が子々孫々まで祟りに来たけど「俺で末代」と言ったら怨霊が困り始めて子孫を残させようと奮闘しだした件について〜  作者: zingibercolor・種・がくじゅつてきあかげ
23シーズン

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治るはずだから頑張りたい

 だるくて何もする気になれない。シャワーはサボってしまった。

 帽子でハゲを隠してボケっとしていたら、あっという間に午後。千歳が和束ハルさんと高千穂先生を連れてきた。


『お前には世話になったからって、見舞いに行きたいって言われて連れてきた』

「特に何もしてませんよ」


 俺が和束ハルさんにそう言うと、「記憶喪失か、あんた?」と言われてしまった。


「何やかんや言って、あんたいなかったら、うち高千穂さんと今こんな風に出来てへんで」

「まあそれはそうですけど」


 和束ハル事変について、土壇場で俺が高千穂先生を連れてこなかったら、今こんな風になってないだろう。それを世話になったと思ってくれてるのかもしれない。

 和束ハルさんは首を傾げた。


「しかし、あんたも災難やなあ」

「まあ、抗がん剤きっちりやれば大丈夫だと思ってますけどね」


 高千穂先生が「その意気です」と微笑んだ。


「ここ、この地域の基幹病院ですからね。ここならしっかりしてます。ちゃんと治りますよ」


 お医者さんにはっきりそう言われて、俺はホッとしたし、千歳もあからさまにホッとした顔になった。


『な! 治るよ! きついだろうけど治るよ! なんにも心配いらないよ!』

「うん、うん、高千穂先生、ありがとうございます」


 高千穂先生は、少しきつい顔になって言った。


「でも、体重維持は大事ですよ。頑張って食べてください」

「はい……」


 どのお医者さんも、言うことは同じなんだな……。

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