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子々孫々まで祟りたい 〜転んで祠を壊しちゃったら怨霊が子々孫々まで祟りに来たけど「俺で末代」と言ったら怨霊が困り始めて子孫を残させようと奮闘しだした件について〜  作者: zingibercolor・種・がくじゅつてきあかげ
23シーズン

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便利な術も使えない

 まだ下痢が続くので、お医者さんに訴えて下痢止めをもらった。どれくらい効くかなあ。

 抗がん剤の中休みなので、吐き気はやや治まってる。でも、食事は相変わらずまずく感じて、ほとんど食べられない。食事は、メイバランスとプロテインゼリーだけ何とか手を付けた。

 メイバランスは小さいパック飲料で、バナナミルク味なのだが、俺の舌の不具合により香り以外は感じられない。飲むヨーグルト的な口当たりだが、飲むヨーグルトより濃くて重い。ゼリーはマンゴー味だが、やはり香りしか感じなかった。

 午後、千歳が九さんと深山さんを連れてきてくれた。自分では気づかなかったが、俺はだいぶグロッキーに見えたらしく、3人に心配された。

 九さんが気の毒そうに言う。


「がんじゃろう、自分由来のデキモノだと、術でなんとかはしてやれなくてのう」


 深山さんも頷いた。


「医者に頼るしかありませんわ。でも治療終わったあとの養生なら、ある程度何とかなります」


 九さんは俺と千歳を見て言った。


「無事退院できたら、またうちの湯に浸かりに来るとよい。湯治が一番じゃ」

「じゃあ、お世話になります」

『ワシもついてっていいか?』

「もちろんじゃ。お主がいないと、和泉は寂しくて泣いてしまうでのう」


 九さんはいたずらっぽく言い、俺は微妙な笑いで返すしかなかった。さすがに泣かないよ、寂しいけど。

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