ホワイトだけど元気出ない
今日もやっぱりぐったりしてる。貧血そんなにひどいのかなあ。食べなきゃとは思うけど、味が感じられなくて、食べる気がしないよ……。
午後、千歳が萌木さんと久慈さんを連れてきてくれた。萌木さんが言った。
「この度は本当に大変なことで……大丈夫?痩せたみたいだけど」
「ちょっと食欲なくて……でも、治療は順調に進んでます」
久慈さんが心配そうにした。
「顔色、あんまり良くありませんね」
「副作用で貧血があるんですよね。おかげでちょっとだるくて」
嘘をついた。ちょっとどころではない、かなりだるい。
千歳が目を丸くした。
『そんなところまで副作用あるのか!?』
「あるらしいよ。まあ、治療は進んでるから、そんなに心配しないで」
『うん……欲しいものあったら、何でも言えよ』
久慈さんと萌木さんが口々に言った。
「絶対治してくださいよ、待ってますからね」
「仕事のことは心配いらないから、しっかり治して。こっちでちゃんとやっとくから」
「ありがとうございます、本当にありがとうございます」
会社がホワイトですごく嬉しい。上司も副社長も頼らせてくれてすごく嬉しい。
でも、だいぶ心配されてしまった。ぐったりが顔に出てたかなあ……。
だるいのに下痢は容赦ない。トイレとベッドの往復で疲れ果て、この日はシャワーをサボってしまった。




