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子々孫々まで祟りたい 〜転んで祠を壊しちゃったら怨霊が子々孫々まで祟りに来たけど「俺で末代」と言ったら怨霊が困り始めて子孫を残させようと奮闘しだした件について〜  作者: zingibercolor・種・がくじゅつてきあかげ
第22シーズン

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閑話 バレンタインと1年

 本日バレンタイン。今年も千歳がチョコを用意してくれた。恒例の生チョコと、無印良品のオランジェットにシトロネット。


「いやー、ありがたいありがたい」


 おやつ時、俺が手を合わせてそう言うと、千歳には笑われてしまった。


『お前、そんなチョロいんじゃ誰にもらってもうれしいんじゃないか?』

「そんなことはない、千歳がくれたからうれしい」

『ならいいけどさ』


 生チョコを食べる。ココアの香りとほろ苦さ、練乳の甘み。あっという間に口のなかでとろけてしまった。

 オランジェットも食べる。カカオとオレンジピールの苦み、これは大人の味だな。

 シトロネットはレモンの香りが鮮烈で、オランジェットより爽やかだった。

 千歳も同じものをおやつに食べている。


『生チョコうまいな、我ながらよくできてる』

「来年も、また作ってくれたらうれしい」

『おう、材料あれば簡単だし』


 千歳は微笑んだ。

 去年のバレンタインからの1年を思い出す。幸せだったけど、だいぶ波乱万丈だった。ていうか、千歳と出会ってからこの方、幸せだったけどだいぶ波乱万丈だった。閻魔大王様の頼み事もあるし、これから1年もいろいろ起こるんじゃないかな。

 でも、千歳と一緒にいられるなら、俺はこれからも頑張れるよ。

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