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子々孫々まで祟りたい 〜転んで祠を壊しちゃったら怨霊が子々孫々まで祟りに来たけど「俺で末代」と言ったら怨霊が困り始めて子孫を残させようと奮闘しだした件について〜  作者: zingibercolor・種・がくじゅつてきあかげ
第22シーズン

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番外編 金谷千歳と密着

 朝起きて、隣に和泉がいないことに気づいた。


『あれ?』


 見回すと、和泉は距離をとって寝袋で寝てた。え? なんでそんなところで寝てるんだ?

 ワシの声で起きたのか、和泉は伸びをして、目をこすって起き上がってきた。


『おはよう、なんでそんなところで寝てるんだ?』

「あー、おはよ……あのねえ、自分の体をよく見なさい」

『ん?』


 和泉が渋い顔をしているので、ワシは自分の体を見直す。長袖Tシャツを持ち上げる乳、しっぽじゃなくて太ももとふくらはぎのスウェット姿。ワシは驚いた。


『あれ!? お化けじゃない!』


 和泉はため息をついた。


「その格好で布団入って来たらダメ! 本当にびっくりしたんだからね」

『ご、ごめん……』


 実態は違うとはいえ、ワシはかなり女に見えるわけで、そりゃ和泉も驚いたよな。


『それで寝袋出して寝てたのか?』

「一緒に寝るわけにいかないだろ、その格好で」

『お化けならいいよな?』


 ワシは、和泉がくっつかせてくれなかったのがショックで、すがるように聞いてしまった。


「そりゃお化けならいいけど、そんな女の子みたいな格好で人の布団に潜り込んじゃダメ! 俺ならともかく、誰がどんな悪いことするかわかんないんだからね」


 朝から怒られて、ワシはしゅんとした。


『お化けなら、今夜も一緒に寝てくれるか?』

「それは一緒に寝るよ、でも本当に姿の変え忘れしないでね」

『うん、ごめん』

「わかってくれればいいから」


 和泉は表情を和らげた。ワシは、お化けの姿になって和泉に飛びついた。


『お化けならくっついてもいいよな?』

「いつでもどうぞ」


 和泉は、ぎゅっと抱き返してくれた。ワシは、すごくホッとした。和泉はワシの背中をなでてくれた。

 気が済むまで和泉をぎゅっとしてから、ワシは体を離した。


『朝メシ作るな』

「うん、よろしく」


 よかった、くっつくの自体はいいんだ。

 確かに、ワシの二十歳の姿で男の布団潜ったら勘違いされるよな。力では勝てるけど、その前に乳もまれたりしたら嫌だし。

 ……ん? 和泉は何も悪いことしなかったんだよな? されたら起きてたと思うし、和泉が寝袋に避難することもなかったと思うし。

 変な気起こしてもおかしくないのに、和泉はやっぱり、すっごくすっごく優しくていいやつだ。

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