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子々孫々まで祟りたい 〜転んで祠を壊しちゃったら怨霊が子々孫々まで祟りに来たけど「俺で末代」と言ったら怨霊が困り始めて子孫を残させようと奮闘しだした件について〜  作者: zingibercolor・種・がくじゅつてきあかげ
第22シーズン

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嬉しいんだけど嬉しくない

 スマホで、レンタカーとホテルの予約を取ろうとしている。千歳が横からのぞき込みながら言った。


『ホテル同室がいい、どうせ一緒に寝るんだし』

「あの、女子中学生と同泊は絵面的にまずすぎるんで、行くときは二十歳の姿になってもらえない?」


 二十歳の姿もそれはそれでまぶしいんだけども! より女性らしくて!


『じゃあそうするよ』

「よろしく」

『普段から二十歳になっとく練習しとくかあ』


 千歳はボンと音を立てて二十歳の姿になった。俺はツインの部屋を取って予約を無事に終え、夜中になって寝る運びとなった。

 千歳はいつも通り、黒い一反木綿の姿になって俺に巻きついてすやすや。俺も千歳の呼吸音を聞きながら眠りに落ちた。

 ……千歳がゴソゴソする気配で、俺は目を覚ました。あ、千歳トイレか。寝直そ。

 うとうとしていたら、千歳が戻ってきて、そして俺に抱きつき……は!? えらく柔らかくていい匂いがするんだが!? ふわふわぷるぷるなものが当たってるんだが!?

 目を開けると、二十歳の姿の千歳がそこにいた。


『んー……』


 黒いお化けの姿の時と同じように、巻きついてくるんじゃないかって勢いで抱きついてくる。


「ちょっ、ちょっと千歳!?」

『ふにゃー……』


 完全に寝てる!!

 何!? トイレに行くとき二十歳の姿になって、それから眠くてお化けに戻り忘れて俺に抱きついて寝てる!?

 ど、どどどどうしよう、これそういう意図ゼロだよな!? 本気寝してるもんな!?

 改めて千歳を見る。近い! まつ毛が長い! 胸の谷間が見える!!

 俺は硬直していたし、余計なところも硬直した。

 ……落ち着け、千歳にそういう意図はない、眠すぎて姿変えるの忘れちゃっただけだ、落ち着け、そっと体を離して別のところで寝ろ。

 俺は、ゆっくりと千歳の腕をはがし、魅力的な太腿も避けて、やっと布団から這い出た。

 寝袋出すか……しかし、硬直を鎮めてからじゃないと寝れそうにないぞ……。

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