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子々孫々まで祟りたい 〜転んで祠を壊しちゃったら怨霊が子々孫々まで祟りに来たけど「俺で末代」と言ったら怨霊が困り始めて子孫を残させようと奮闘しだした件について〜  作者: zingibercolor・種・がくじゅつてきあかげ
第22シーズン

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不思議な事態を調べたい

 金谷あかりさんから、千歳と俺に連絡があった。


「変な藁人形があるんですよ」

『変?』

「どの辺が変なんでしょう?」

「呪った人も呪われた人も特定されてて、遺骨も入ってたのに、呪いが発動してないんです」


 遺骨は以前魂を引き出した遺骨と同一人物のもので、魂はもう引き出せないとのこと。しかし、遺骨に宿った霊力は据え置き。呪った人は確かに丑の刻参りをしたのだが、呪いの対象は呪われていないのこと。呪いはユニコーンの角を手に入れる以前に発動しているとのことで、確かに何もないのはおかしい。


「単純に呪うの失敗したとかではないんですか?」

「霊力が使われた形跡はあるんですよ、でも呪われた対象は呪われてないんです」

『呪われた人が防護の素質あるとか?』

「そういうわけでもありませんでした」

『えー、じゃあなんだろう……』


 千歳は考え込んでしまった。俺は言った。


「私たちに話が来たということは、何かこちらで調べてみてほしいということですか?」

「呪った人が使った神社に行ってみていただけるとありがたいです。飛び出た呪力が行方不明になっている感じなので、誰かが祓ったにせよ捕まえたにせよ、ある程度以上強くて事情を知ってて、相手を引き寄せられそうな人が動いてくれるとありがたいので」

『神社ってどこなんだ?』

「茨城県つくば市の、一ノ矢九頭竜神社です。あとで住所送りますね」


 つくば市。一ノ矢。俺は聞き覚えがあった。


「もしかして、筑波大学の近くです? 狭山さんが通ってた」

「そうですそうです」


 狭山さんは横浜国立大学の学部卒業だけど、博士号は筑波大学で取っている。金谷さんは言った。


「一ノ矢九頭竜神社は竜神を祀ってて、神社には珍しくニンニクを売るんですよね」

『へー、五葷なのに』

「まあ、五葷って薬でもありますしね」


 俺は千歳を見た。


「土日空いてるし、ホテルとレンタカー予約取れたら行ってみようか?」

『行く、狭山先生の行ってた大学見てみたい!』


 俺は苦笑した。


「調べるのは神社だからね」

「まあ、何も出なくてもおかしくないですし、出るまで何回か行ってほしいので、観光込みでも」

『じゃあ行こう、土日行こう!』


 千歳ははしゃぎ、俺はホテルとレンタカーを探すことになった。

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