表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
子々孫々まで祟りたい 〜転んで祠を壊しちゃったら怨霊が子々孫々まで祟りに来たけど「俺で末代」と言ったら怨霊が困り始めて子孫を残させようと奮闘しだした件について〜  作者: zingibercolor・種・がくじゅつてきあかげ
21シーズン

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

925/1066

最後の切り札晒したい

 月美さんは、雁ヶ音さんに伴われて来た。とりあえず、家に上げて話を聞く。

 雁ヶ音さんは俺たちに頭を下げた。


「今回は本当にありがとうございました」


 千歳は微笑んだ。


『なんてことないです』

「無事に済んでよかったですよ」


 俺もそう言うと、雁ヶ音さんは

「いえ、本当にいきなりすみませんでした。でも本当に助かりました」とまた頭を下げた。

 月美さんも頭を下げた。


「改めて、本当にありがとうございます。あの、それで私、皆さんが探してるものを持ってて、それをお渡ししに来たんです」

『そう言えばそうだった。何?』

「これです」


 月美さんは持っていた袋から包みを出した。その包みを開ける。中に入っていたのは……藁人形!

 月美さんは言った。


「あの、和束みやびって人が売ってた藁人形です。私、どうしても無理やり結婚させられるんだったら、桂馬さんを呪おうと思ってたんです。でも、もういらないから」


 な、なるほど……。

 千歳はびっくりしつつ藁人形を受け取った。


『そっか……じゃ、とりあえずもらっておくな』

「緑さんたちにも連絡しないとね」

『連絡はするけど、もうここでやってみちゃうか? 月美ちゃん、この業界で働くなら見といてもいいと思うし』

「そう? ならそうしようか」

『じゃあ』


 千歳は藁人形を開き、中から骨のかけらを取り出した。それから、魂を引き出す術式と吸血鬼の王の鏡を持ってきて、霊力を込める。

 真っ黒い球が骨から飛び出した。ボウリング玉くらいのそれを、千歳はしっかり受け止めた。


『ごめんな、痛いけどすぐ済むからな』


 千歳は黒い玉に守り刀を突き立て、切れ目に手を入れて強化術式を取り出した。黒い球は真っ赤な嬰児に変わり、ひぇーんひぇーんと泣き出した。千歳はその子を抱っこする。


『よーしよし、いい子だいい子だ』


 千歳が片手で閻魔大王様からの小箱を取ると、赤ちゃんは白い球になって小箱に吸い込まれていった。

 千歳は守り刀をお腹にしまいながら言った。


『まあ、ワシらはこういうことをしてるわけだ、月美ちゃん』


 月美さんは目をまん丸くしている。


「え、え、今とんでもない霊力がもっととんでもない霊力に……それ術式です!?人間がそんなの書けるんです!?」

『和束ハルはもっとすごいぞ』

「ひええ……」


 俺は千歳に言った。


「一応人骨だし、警察にも見てもらわないとね」

『うん。その辺は緑さんがなんとかしてくれるって』

「とにかく、これで6人目か」


 アタリの子のことを考えると急ぎたいが、ひとまず魂は順調に集まっている。魂を集めた果てに、アタリの子に出会えると祈るしかない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ