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子々孫々まで祟りたい 〜転んで祠を壊しちゃったら怨霊が子々孫々まで祟りに来たけど「俺で末代」と言ったら怨霊が困り始めて子孫を残させようと奮闘しだした件について〜  作者: zingibercolor・種・がくじゅつてきあかげ
第11シーズン

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番外編 久慈蒼の理解

 和泉さんの後ろにいきなり女の人が現れて、彼に何か囁いた、と思った途端。和泉さんが縮んだ。


「い、和泉さん!?」


 席を立って駆け寄ると、2、3歳の子が、ぐちゃぐちゃになったスーツの上で呆然と俺を見上げていた。女の人は、どこにもいなかった。

 萌っちも仰天している。


「何!? 今の何!? どういうこと!? 和泉さん!?」


 スーツの上にいる子は、呆然と辺りを見渡した後、あどけない目にみるみる涙をためてしまった。萌っちはおろおろしだした。


「あっ、中身も子供!? 怖くないよー、おじちゃんたち怖くないよー」


 萌っちも席を立ち、スーツの残骸ごと和泉さん(幼児)を抱き上げた。子供の扱いに一日の長がある友達がいてよかった……。

 べそべそ泣き出した和泉さん(幼児)をあやしながら萌っちは俺に騒いだ。


「ねえ久慈ちゃん、これ和泉さんだよね!? 何、何なの!?」


 俺は、少し思い当たることがあった。


「……あのさ、萌っち、和泉さんが小さくなる直前、和泉さんの後ろにいた女の人見えた?」

「え? そんな人いた?」


 萌っちはぽかんとした。


「…………」


 俺は両手で顔を覆った。そうか、あの女の人は霊的な存在か。あー、こないだ恩師に会いに行った時、居合わせていた化生のボスたちに聞いた話と、和泉さんのことが一致したぞ……。


「……多分、和泉さんの同居人さんの繋がりのほうが事態に詳しい」


 和泉さん(幼児)が泣き濡れた目でうめいた。


「ちとしぇ……」

「えーと、和泉さん。同居人さんって、金谷千歳さん?」

「うん……」

「ああー……そうか……」


 萌っちは、何もわかってない顔だった。


「えっ何、何がわかったの!?」

「ちょっと以前、トラブってるところの話を聞いたことがあって……それが和泉さんたちのことだなって、今わかった」

「どういうこと!? どういうこと!?」

「後で詳しく話す。あの、とりあえず和泉さんを家に送り届けたほうがいい。萌っちの車、チャイルドシートあるよね?」

「う、うん」

「お会計済ませとくから、和泉さんを車に乗せといて。俺、同居人さんに事情話せるから、俺も一緒に行く」


 そう言う訳で、和泉さんの住所を調べ、俺達は車でそこまですっ飛んでいった。

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