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子々孫々まで祟りたい 〜転んで祠を壊しちゃったら怨霊が子々孫々まで祟りに来たけど「俺で末代」と言ったら怨霊が困り始めて子孫を残させようと奮闘しだした件について〜  作者: zingibercolor・種・がくじゅつてきあかげ
第11シーズン

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閑話 こたつみかん

 休日の昼下がり、こたつでのんびりみかんを食べていると、千歳に聞かれた。


『お前、みかんの筋ぜんぜん取らないで食べてうまいのか?』

「あー……まあ取った方がおいしいんだろうけど、おじいちゃんがいつも「みかんの筋は栄養があるんだ、本場じゃ薬にも使うんだ」って言ってたから、なんとなく取らないで食べてる」

『へえ、どんな効果あるんだ?』


 千歳は首を傾げた。


「まあ体を温めるとか、血の巡りをよくするとか、痰をとるとか」

『へえー』


 俺はみかんの房をもぎつつ言った。


「俺はさあ、みかんの薄皮も許せない千歳が、エビの尻尾とかホッケの骨とかはバリバリ食べるのが不思議」


 千歳はみかんの房を吸って食べて、薄皮は残すのである。ホッケの骨については、開きにするときに骨ごとスライスしてあるらしく、普通の魚の骨より薄いのだが、食べようとはとても思えない。

 千歳は、何でもない顔で言った。


『エビの尻尾はスナックみたいだし、ホッケの骨は噛むと出汁が出てうまい』

「カルシウム補給とかじゃないんだ」

『うまいから食ってる』

「へえー」


 食の好みっていうのはさまざまだな。

 思えば、俺と千歳の食の好みはそんなに被らない。俺は出汁の染みた野菜と柑橘系フレーバーが好きだけど、千歳は甘いものと、チョコミントが好きだ。こってりしたものも好きそう。

 俺はチョコミント別に好きじゃないし、千歳は特に柑橘が好きというわけじゃないし。

 それでも、これまで特に大きな喧嘩もせずやってこれてるのか。不思議だな。でも、ありがたいことだな。

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