表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
子々孫々まで祟りたい 〜転んで祠を壊しちゃったら怨霊が子々孫々まで祟りに来たけど「俺で末代」と言ったら怨霊が困り始めて子孫を残させようと奮闘しだした件について〜  作者: zingibercolor・種・がくじゅつてきあかげ
26シーズン

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1096/1108

おばあちゃんにも紹介したい

 現在、2階の自分の部屋にいる。久々に、おばあちゃんとリモート面会している。


「まあまあ、豊ちゃん、久しぶりねえ、元気? もう大丈夫?」

「元気元気、髪も生えてきたし。このところ花の写真送れなくてごめんね、今、小さい子預かっててさ、なかなか散歩の時間取れなくて」

「あらあ、そうだったのお。どうして預かったのお?」

「まあいろいろと込み入ってるんだけど……ひと言で言うと、今面倒見られるところがうち以外なくてね、正式な引き取り先が決まるまでうちで面倒見ることになって」


 すると『あー、こら!』と千歳の声が聞こえて、千歳と遊んでたはずのりゅーちゃんがズバーンと部屋に飛び込んできた。


「なにしてゆのー?」


 りゅーちゃんは俺のスマホを覗き込み、千歳が追いかけてきて『悪い、和泉』と言う。


「大丈夫大丈夫」


 俺が千歳にそう言っていると、スマホの中のおばあちゃんは目を丸くした。


「あらあ! こんにちは! この子?」

「うん、この子。りゅーちゃんっていうんだ」


 りゅーちゃんはおばあちゃんを見て「だーえ?」と首を傾げた。


「おじちゃんのばーばだよ」

「おじちゃんのばーば……?」


 りゅーちゃんはまたスマホを見て、混乱した顔で俺を見上げた。


「ばーばじゃないよ……?」


 あ、そうか、りゅーちゃんの世界には、ばーばは和束みやびしかいないんだ。


「りゅーちゃんのばーばじゃないよ、この人はおじちゃんのばーば。みんなに別々のばーばがいるんだよ、りゅーちゃんが知ってるのはりゅーちゃんのばーば」


 おばあちゃんはにっこり笑った。


「こんにちはねえ、おじちゃんのばーばよお」

「こんにちは……おじちゃんのばーば? おじちゃんの?」


 りゅーちゃんはまだ混乱している。


「難しかったかしらねえ」

「まだ2歳だしねえ」

『りゅーちゃん、ワシと遊ぼうな』


 千歳がりゅーちゃんを抱き上げようとしたが、りゅーちゃんは「おじちゃんとあしょぶ!」と俺の膝にしがみついた。おばあちゃんが笑った。


「あらあらまあ、懐いてるわねえ」


 俺も笑った。


「懐っこくてありがたいよ」


 まだ2歳、地下室の闖入者である俺を見て怖がったっておかしくないのに、割とすぐ懐いてくれた。もともとは人が好きな子なんだろうな、それが地下室に閉じ込められてずっと今まで……。

 一緒に遊ぼうね、これまでの分を取り返すくらい、たくさん遊ぼうね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ