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子々孫々まで祟りたい 〜転んで祠を壊しちゃったら怨霊が子々孫々まで祟りに来たけど「俺で末代」と言ったら怨霊が困り始めて子孫を残させようと奮闘しだした件について〜  作者: zingibercolor・種・がくじゅつてきあかげ
26シーズン

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特定いよいよ狭めたい

 和束みやびのアジトがおそらく長野県、堀江桃香さんを捕まえたのも長野県。和束みやび事変対策本部は、長野に何か特別なものがあるのだろうかという話になったそうだ。

 夜。緑さんから千歳にビデオ通話が来ていて、2人で話を聞いている。

 緑さんは言った。


「今思えばねえ、和束美枝の子供の幽霊率がほぼ100%っていうのもおかしな話なのよ」

『言われてみたら、そうだな』


 俺は千歳に聞いた。


「確か、幽霊になれる人ってそんなにいないんだよね?」

『めちゃくちゃレア』


 そう、だからこそ合戦やら戦争やらでたくさん人が死んだところでも、幽霊の目撃談があんまりないのである。

 緑さんは「だから長野に何かあるとは思うんだけど……」とつぶやき、千歳がはっとした顔になった。


『ワシの中の奴ら、長野の清流村ってところの奴が多いんだけど、それと何か関係あるのかな』

「え!? そうなの!?」


 緑さんは驚いた声を出した。そう言えば千歳の中の遊女とか子供とか、特定の村に多いって話聞いたな前に! その地域出身の人が供養してたからじゃないかということになってたけど、違うのか!?

 俺は千歳の話を促した。


「清流村って、どんな村なの?」

『んー、寒くて貧乏で、山の近くで……痩せた土地であんまり実りはなかったけどさ、湧き水がきれいで、いい水にだけは困らなかったんだよな』

「その村に何かあるか、あるいはそこで生まれ育ったら幽霊になりやすいとか、あるのかな」


 千歳と緑さんは目を見交わし、言った。


『あり得るかも』

「あり得ますね」


 俺は言葉を続けた。


「和束みやびは、人工的に千歳みたいな存在を作りたかったんですよね。朝霧家の古文書調べて、清流村の存在を知って、そこで何かしようと思ったのかも」


 緑さんは表情を引き締めた。


「……このこと、関係各所に伝えます。清流村について、できるだけ調べてみます」

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