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子々孫々まで祟りたい 〜転んで祠を壊しちゃったら怨霊が子々孫々まで祟りに来たけど「俺で末代」と言ったら怨霊が困り始めて子孫を残させようと奮闘しだした件について〜  作者: zingibercolor・種・がくじゅつてきあかげ
26シーズン

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閑話 庭と花

 千歳が星野さんの旦那さんの畑の手伝いに行って、『いいもん借りてきた!』と帰ってきた。


『裏庭が草ぼうぼうだからさ』


 千歳が持ってきたのは、小型の草刈機だった。


「うわー、星野さんちそんなんもあるんだ!」

『あると便利なんだって。うちのもこれできれいにしちゃう』

「じゃあ、よろしくね」


 裏庭は大して広くないが、うちは山が近く、夏も近くなって山の生態系そのままに草が茂り始めている。一度刈るべきだろう。

 午後、千歳はあっという間に裏庭の草を刈り上げてしまった。


『本当は裏庭もなんか植えたいんだけどさ、いまいち日当たりが悪いから何植えていいかわかんないんだよなあ』


 刈った草をゴミ袋に入れつつ千歳が言う。


「まあ植えるとして、日陰に強い植物かな」

『日陰に強い植物かあ、まあ調べとこうか』


 千歳は後始末をして家に上がって手を洗い、スマホをいじって『えっ紫陽花って日陰に強いのか! もっと早く調べて植えときゃよかった!』と騒いだ。


「そうなんだ、紫陽花植える?」

『植えたいな、あ、日陰に強い花結構多い、ワシこの、アジュガって青紫のやつと、ピンクのヤブランってやつ植えたいな』

「いいね、どっちもかわいい」


 千歳のスマホを覗き込みながら、あれがいいこれがいいと話し合う。今年は難しいかも知れないけど、来年には楽しめそうなものばかりだ。

 来年楽しみだね、再来年もさらに先も、この家でずっと一緒に、2人で花を楽しもうね。

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