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子々孫々まで祟りたい 〜転んで祠を壊しちゃったら怨霊が子々孫々まで祟りに来たけど「俺で末代」と言ったら怨霊が困り始めて子孫を残させようと奮闘しだした件について〜  作者: zingibercolor・種・がくじゅつてきあかげ
26シーズン

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普通に仕事をしていたい

 検査結果が気になるが、仕事はしなくてはならない。明日は仕事で、東京の大手漢方薬メーカーの企業向け新商品発表会に行く予定。

 和束みやびの件で何かあったときのため、千歳には近くまでついてきてもらう予定なので、お互い明日の予定を確認し合っていた。

 千歳がGoogleマップを指さして言った。


『お前はこのビルにいるから、ワシはここのドトールで待機してればいいんだな』

「うん」


 千歳は首を傾げた。


『でもさ、新商品発表会ってどんな記事書くんだ?』

「普通に発表内容と、あとその新商品の売りの生薬の解説だね。新商品宣伝と解説で1記事ずつ」

『へえー』

「だから、発表内容録音しといて、あとは資料配られるらしいからそれにメモもしまくって、それをもとに読みやすい記事に再構成する感じかな」

『船のときみたいに写真も撮るのか?』

「一応」

『なんか大変そうだな、録音聞きながら文字に起こすんだろ?』

「あー、録音は、AIで一瞬で文字起こしできちゃうからね」


 千歳は目をまん丸くした。


『そうなのか!?』

「だから書く方として大事なのは、記事の背骨のストーリー、情報の取捨選択、強調すべきところの選択、読みやすい記事構成、そんな感じかな」

『へえー、難しそう……』

「まあ、ある程度の技術がいる仕事じゃないと、すぐ生成AIに取られちゃうからね」


 歪みや偏重と書くとちょっと悪印象があるが、人間の書く文章の方が偏りを出しやすい。偏りは、強調や構成に色濃く出る。で、偏りのある文章のほうが人の印象に残りやすい。生成AI時代、ライターとしてはそういう文章を書いていかないといけないだろう。

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