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子々孫々まで祟りたい 〜転んで祠を壊しちゃったら怨霊が子々孫々まで祟りに来たけど「俺で末代」と言ったら怨霊が困り始めて子孫を残させようと奮闘しだした件について〜  作者: zingibercolor・種・がくじゅつてきあかげ
26シーズン

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多少のことなら傷つかない

 努めて楽しく過ごそうと思って、夏に向けてなんか買うかと思って、通販でネッククーラーを買った。冷凍して首に巻くやつじゃなくて、冷却プレートが付いてて機械で能動的に冷やすやつ。これで、夏の外出が少し億劫じゃなくなる。

 千歳の分も買ったので、2人で試運転。


『ひゃー! 冷た!』


 千歳が首をすくめる。確かに、氷水でも当てられたかのようにひんやりする。


「これで、この夏も大丈夫だね」

『うん、二人で散歩行こうな』


 試運転を終えて、ネッククーラーをしまい、俺は配送された時の段ボールを畳もうとした。段ボールの底に貼ってあるテープがはがしにくかったので、畳むついでに破いちゃおうと思って段ボールの縁を指で滑らせて、滑らせ方を少しミスったので、やべっと思った。これ、紙で指切っちゃうやつじゃん! 段ボールで切ったら相当痛いぞ!?

 しかし、俺の指は無事なままだった。まったく切り傷なく、赤くなってもいない。


「え!? なんで!?」

『どうしたどうした』


 千歳は不思議そう。


「今さ、絶対指切っちゃったと思ったのに全然切れてないんだよ、なんでだろ」

『そりゃお前、お守りのおかげじゃないか?宇迦之御魂神様と閻魔大王様のおかげ』

「ええ!? こんな日常のケガにも対応なの!?」


 そう言えば、最近切り傷も擦り傷も作った覚えがない。さらに思い出すと、去年も今年も、蚊のせいでかゆい思いをした覚えがない。


「そう言えば細かいケガした記憶ない! 蚊にも刺されてない!」

『すごく守られてるぞ、お前。割とよくさらわれるけど』

「でもケガはしてないもんね……へえー、そんなに守られてるんだ……」


 宇迦之御魂神様と閻魔大王様の防護、どれくらいすごいんだろう?

 南さん経由で藤さんに聞いてみたら、すぐ返事がきた。


「宇迦之御魂神様の力も合わせて、防御としては最強だよ。怪我しないし霊障も起きない。どんなに強い霊力相手であっても」

「マジですか……」


 緑さんも言ってたけど、すごいんだなこのお守り。


「さすがに風邪なんかの病魔ははじけないけどね、だから感染症は気をつけてね」

「はい」


 感染症対策はきちんとしないといけないってことだな……でも、病気を除けば、俺は最強の防御力を持ってるのか。なら、多少危ないところに行っても大丈夫なのかな?

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