番外編 金谷千歳の幸せ
ワシが幸せじゃなきゃ和泉は幸せじゃないなら、ワシが和泉の子供できなくて泣くのはやめようと思う。和泉に子供を持ってほしい気持ちはあるけど、和泉にとって、ワシが泣くことに比べたら子供は「そんなこと」なんだっていうのは、ずっと心の中にとっておく。和泉は、それくらいワシのことが大事なんだ……。
しばらく抱き合ったあと。和泉は、ワシの背中をなでながら言った。
「子供産むって、痛いしつわりもあるし、大変なことだろ? それなのにやりたかったの?」
『大変でも痛くてもやろうと思った、お前のためなら』
「そっか……」
和泉はまたワシを抱きしめた。
「その気持ちだけで十分だよ」
『そうなのか?』
「そうだよ」
そうなんだ……。
.。o○○o。。
それから何日か経って、ある朝。いつも通り朝飯を作って、和泉と二人で食べてた。和泉は、味噌汁を飲んで笑った。
「朝はやっぱりお味噌汁がおいしいねえ」
『お前、どの具の味噌汁でもおいしいって言うな……』
そんな風に返しつつ、ワシは和泉のおだやかな顔を見ていた。そして、ふと気づいた。
『なあ、お前の幸せはこれなのか?』
「何




