6話 強要
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今回もよろしくお願いします
あれから休日に4人で遊びに行ったり、
学校では机を囲んでお喋りして過ごしていた。
そしてあっという間に夏休みになった。
今日はえまちゃんの家に夏休み明けのための勉強会…
ってのは嘘で遊びに行っていいらしい。
私はコンビニできららちゃんと話し合って、
どのお菓子を買っていこうか決めていた。
きらら「ポテチは欠かせないよね!もちろんうすしおで」
すみれ「なら甘いものもほしいなぁ…。
チョコが入ったマシュマロも買っていこう。」
あーだこーだ言っていたら、
会計がお菓子だけで2000円を超えてしまった。
パンパンにお菓子が入ったビニール袋を持って、
えまちゃんの家へと向かう。
えま「いらっしゃ〜い!うわ、すみれ、
すごいお菓子の量だね」
すみれ「きららちゃんと買いたいの
選んでたらいつの間にかこうなってたの〜…」
すい「まぁ4人もいるわけだし、食べ切れるでしょ」
きらら「お菓子パーティーだー!」
えまちゃんに家の中へ通され、えまちゃんの部屋に行く前に、
えまちゃんのお母さんに挨拶をした。
すみれ「いつも仲良くしてもらっている紫村すみれです。」
すい「えっと…七瀬すいです……」
すみれ「今日はよろしくお願いします。」
えま母「いつもありがとうね。
えまにふさわしい友達だわ、夏森家の2人とは違って。」
えま「…」
えまちゃんは珍しく怖い顔をしていた。
えま母「えまの成績を下げるようなことはしないでね。」
…なんか変わったお母さんだなぁ。
その後、えまちゃんは自分の部屋へ案内してくれた。
シンプルででも可愛い部屋だった。
でも…本棚を見ると、漫画とかではなく、
参考書ばかりが並んでいた。
えまちゃんは折りたたみ式の机を広げてくれた。
えま「好きなとこに座って!」
私ときららちゃんとすいちゃんは机を囲んで座る。
後からえまちゃんも座る。
えま「あの、ごめんだけど、
適当にノートとか教科書開いといてくれない?」
今日は一応勉強会という嘘で集まったので、
ノートや教科書は持ってくるように、
とえまちゃんに言われていた。
私とすいちゃんは机にノートと教科書を広げた。
えま「協力ありがとう、
こうしないと遊んでるってバレるからね…」
こんなことをする理由はあるのだろうか…。
すい「あっ!猫ちゃんがいる!」
えま「そうだよ、わたし、猫を飼ってるんだ」
すみれ「へぇ〜!可愛いね!名前はなんて言うの?」
えま「白だよ、可愛いでしょ」
きらら「可愛い〜!抱っこしていい?」
えま「もちろん!白は優しい子だから大丈夫だよ」
それから私たちは白くんを抱っこした。
白い毛並み、青と黄色のオッドアイ…。
はぁ…可愛いなぁ……。
それから買ってきたお菓子を食べながら、
4人で会話に花を咲かせていた。
テストが難しかった、可愛い服を見つけた、とか
何のたわいもない話をしていた。
コンコンコン、ガチャッ
部屋のドアが開いた。
ドアを開けたのはえまちゃんのお母さんだ。
えま母「ちょっと…あなたたち、
さっきからお喋りばっかりじゃない?
遊びに来てるだけならば帰ってちょうだい、えまの邪魔よ」
えま「ちゃんと勉強もしてるよ…」
えま母「あらそう。」
えまちゃんのお母さんは、
それだけ言ってドアを閉めて去っていった。
すい「…えまちゃん、えまちゃんのお母さんって、
なんか変な人だね、勉強のことばかりじゃん」
いつもちょっとズレたことを言うすいちゃんだが、
今回はすいちゃんの言うことに納得できた。
何だか…えまちゃんを
勉強させる道具としか思ってなさそうで。
すみれ「私も、そう思っちゃうな。
夏森家って誰か分からないけど、えまちゃんの友達を
選ぶような人ってなんかあんまり良くないと思う」
えま「…夏森家は前に話した涼音のことだよ、
そう、わたしのお母さんは、
わたしに勉強をやたらと強要してくるの。」
さっきまで楽しかった空気が凍る。
えまちゃん…だから図書館で勉強するって嘘をついて、
私たちと遊んでいたんだね。
きららちゃん「とても辛いね。
こんなのありのままのえまちゃんじゃないよ」
きららちゃんは少し考えた後、
空気をぶっ壊すような一言を放った。
きらら「えまちゃんのお母さんをあたしが呪い殺せば、
えまちゃんはありのままになれるんじゃない?」
すみれ「きららちゃん、何を言ってるの?!
そんなことしちゃダメだよ」
きらら「でもえまちゃんがありのままになれないのって、
お母さんのせいだよね?ならお母さんを消しちゃおうよ!」
えま「…それはしないでほしいな、わたしはまだ高校生、
だから親がいなくなると生きていけないよ。」
私がどうやって暴走しかけのきららちゃんを
止めようか考えていた時、えまちゃんはそう言った。
きらら「うーん、生きていけないのは困るね、
ならやめとくしか…でもどうしたら…」
えま「きらら、色々考えてくれてありがとう、
でもね、わたしは平気だよ。」
きらら「そうは見えないよ。」
えま「大丈夫だってば。そんなことより!
トランプでもしない?
トランプならみんなルール知ってるでしょ?」
えまちゃんはその場の空気を変えようとそう提案してきた。
私たちじゃ、この状況をどうにも出来ないので、
えまちゃんの言葉を信じてトランプで遊ぶことにした。
神経衰弱、ババ抜き…4人だからとても楽しめた。
あっという間に帰る時間になり、
私たちはえまちゃんの家を後にすることにした。
えま「今日はありがとう!また学校でね!」
えまちゃんは私たちを見送ってくれた。
私たちは帰路に就く。
すみれ「えまちゃんのこと、心配だなぁ…。」
すい「あれが、毒親ってやつかな…。」
きらら「毒親なら殺さなきゃ!」
すみれ「だからそれはしちゃダメだよ!」
すいちゃんと別れて、家に帰った。
すみれ「きららちゃん、
あなたの過去のことは理解してるけど、
簡単に人を呪い殺そうとするのはダメだよ。」
きらら「で、でも、邪魔な人は殺さないと…」
すみれ「人間にはみんな色んな事情があるの。
だからそんなことしちゃダメだよ。」
きらら「…分かった。」
私はきららちゃんの頭を撫でた。
これ以上、危険なことをしようと
しないでくれると助かるんだけど…。
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