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住めば都の異世界生活  作者: ヤチマチ
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第10話 魔力操作

いつのまにか気絶してたらしく(アリシアが教えてくれた)魔力の測定も終わっていたらしい。


「ヒロ、体調は何ともないの?」

「……そういえば、もう平気だ」


少しばかり痛む首をさすっているとアリシアが心配そうに覗き込んできた。

気が付けばさっきまで胸の中で渦巻いてた気持ち悪さが消えていた。

素直に告げると。


「えっ! 魔力酔いもうなおったのですか?」


そういって驚きながら姫衣もヒロの顔を覗きこむように近寄ってくる。

というかここの人達全体的に距離近すぎません? なんというかその物理的にも精神的にも。


「確かに顔色よくなっていますねコレは……」

「……姫衣?」

「へっ? ああいやなんでもないです、それよりも次はどうしますか? さっき測定した限りだと魔力も回復していましたのでステータスとかの確認でもしますか? 確か魔法はもう昨日見たんですよね?」

「確認って魔力がなかったってことは魔力操作も出来ないんだから無理だろ?」

「そうですけど、そこまで難しい物でもないですしすぐにできるものでは?」

「……だってさ裁判長どう思う?」

「(机をたたく音)有罪であります」

「…二人は苦手でしたね、そういえば」


そんなそばで騒ぐ三人を見ながらヒロは隣のアリシアに質問する。


「ステータスの確認って昨日のアレ?」

「うん、昨日のそれ」


そう答えるやいなやアリシアは、どこからかいつぞやと同じように紙とナイフを取り出して机の上に置いた。


「でも、少し違うんだけど、ね。今日は正規の奴だからスキルとかランクとか、色々確認できるよ」


ああ、そういえば裏技だったんだっけ、自分がやった奴は。

すでに包帯の取れた右手を見やりながらそうふと思った。

そういえば今朝なんだかんだ合って気づくの遅れたけど傷の治り早くない?

不思議に感じて手を見ていると。


「といあえず、魔力操作から覚えようか、じゃないと始まらないし、少しやるから見ててね?」


自分の右手を見まわしていると、注意を引くように肩をたたいたアリシアがいくよ? と合図して目の前で片手を白銀色に光らせ始めた。

その光景に呆然と見いっていると少し気が付いたことがある。

たぶんだがさっき姫衣さんが自分の体に流し込んだのが魔力なのだろうと思った。

なぜならなんとなくだが今アリシアの手に似た感覚が集まっているのが理解できたからだ。

物は試しか、そう思うとさっそく姫衣さんが体の中に魔力を流し込んできたときの感覚を思い出してみる。

……ん? これがそうかな?

体の内側に意識を向き始めて数秒、姫衣さんの時と似ていて、しかしどこか違う、そんな不思議な感覚があるのが知覚できた。

これが魔力? なのか……な? なんだか不思議と懐かしいというのもおかしい気がするが、そんな感じがする。

初めての感覚なのに懐かしく感じることを少し面白くなっている。

そんな中、次に魔力を右手に移すことに挑戦することにした。

確かアリシアは魔力を集めた右手を光らせていたな。

ということはだ、とりあえず手が光れば成功ということなのかな?

そして集中し始めるたのだが。

…………光らない、というかさっきと違い全然できる気がしない。

というかそもそもとしてまったくイメージができない訳なのだが……

そう考えているとふと山田ことを思い出した。

そういえばあいつの好きなゲームだと魔法を発動させるとき手に光が収束するエフェクトが出てたっけ? 収束のイメージでアレで出来ないかな…………

そう試行錯誤してると。


「いやいやアリアン? そんな見せるだけだとヒロヒロもわからないと思うよ?」

「そうですよ、まずは口で説明しないとイメージが……」

「っあ! できた」

「「えっ! うっそ!」」

「ほんとですか?」


右手を光らせながら喜びの声を上げる。

試行錯誤の結果ゲームのイメージが一番あっていたみたいで思ったよりも簡単にできた。

ありがとう山田。

そう今はいない友人に向けて感謝していると。


「……ホントに出来ていますね」

「……ナディっていつできるようになったっけ?」

「…10日……お前は?」

「……あたし8日」

「……普通1日か遅くても2日あればできるものなんですよ? 私はすぐにできましたけど」

「「自慢か!」」


魔力操作ができたことに喜んでいるとナディア達が顔を暗くさせていた。

え、なんか違ったのかな? いやでもアリシアがやったのとまったく同じだし…

そのことに左手を発光させながらオロオロしていたら。


「ん、おめでとう。それにしても早かったね、もうちょっと時間かかるかと思った」

「そうかな? あーでも姫衣さんに魔力測ってもらったから感覚がつかみやすかったからかも」


後ろで二人分の訝しげな視線を感じたがたぶん気のせいだろう。


「じゃあ、そのまま指先に移動、できる? こんな感じで」


そういうとアリシアは人差し指から小指にかけて順々に魔力を移動させていった。

それを見て同じようにやってみる。


「ん、もう魔力操作、大丈夫そうだね……これならステータスの確認もできそうかな?」

「はい、大丈夫ですよ。では始めましょうか、えーとヒロさんは自分で手切れますか?」

「や、やってみます」


そう答えるとドキドキしながらもなんとか昨日とは反対の手にナイフを走らせた。

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