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第102話

 そんなタタの心の動きがタタの家族のカカにはよくわかっていた。なので、(おろおろしてばっかりいる)タタの代わりにカカは女の子の服を口で噛むと、ゆっくりとそのまま女の子を影のお城の中に引っ張り込むような動きをした。

「あ、カカ。手伝うよ」と慌ててタタはカカの背中から降りながら言った。

 タタはカカと一緒に生きてる人間の女の子を影のお城の中にまで運び込んだ。女の子はとっても軽くて、そして、なんだかとっても温かかった。(さわっていて、どきどきしてしまった)

 影のお城の中はあったかいけど、生きている人間の女の子にとってはどうなのだろう? よくわからなかったので、とりあえず暖炉のところまで連れて行って、暖炉の中で、火をたくさん燃やしてみた。

 ごうごうと燃える暖炉の炎が、影のお城の中を橙色に明るく照らし出している。

「よいしょっと」と言って満足そうな顔をしているタタは暖炉の前にある背もたれのある豪華な椅子に座って、同じ衣装の長椅子の上に横になっているまだ眠ったままの(もう震えてはいなかったけど)生きている人間の女の子のことをじっと飽きることなくずっと見ていた。

 そんなタタのうしろにはいつものようにタタを守るようにして、影の獣のカカはじっと周囲の気配をうかがうようにしながら、床の上に座り込んで、タタと同じように生きている人間の女の子をずっと見ていた。(まるで、女の子のことを見守っているみたいにして)

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