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VSヤンデレ彼女  作者: 柊夏木ヤヤ
1st season Kanade&Shiho
3/62

部活見学

三話目です!

今回は、奏の部活の見学に行くお話です。そして、部活なので当然、他の部員の方が登場します!そしてこの回、申し訳なありませんが、ヤンデレ内容ほぼなしです。ご了承願います…。三話はあくまで部活見学です!では、お楽しみください!

 志帆と共に部室がある学校の四階の隅、元生物準備室。今は不使用のため、完全に僕らの部室として独占状態にある。

「そういえば、私、半年付き合ってるのに奏君の部活について知らない」

「だろうね、言ってなかったし……あまり公にしてない部活だからね」

「ふーん……危険だったりとか、いやらしかったりとかするの?」

「そんなの、学校が許可すると思うかい?」

 女の子が言う事とは思えなかったが、まぁ、志帆だからといって割り切ることにした。


 四階の隅。僕たちは部室の前へと着いた。

「す、Smile(スマイル)部?」

「そう、ここがうちの部活」

 名前だけを見れば、奇妙な部活に見えるだろうな……。


 何はともあれ、僕らはひとまず部室内に入ることにした。



「おー!来たか、雪白!」

「お疲れっす、部長、明智先輩」

 部室には、先輩で部長の後藤(ごとう)(ひとし)先輩と明智(あけち)真紀(まき)先輩がいた。

「ん?白石……その子は?新入り?」

「あ、いえ……彼女です。見学したいとの事だったので」

「ぬぅあぁぁぁ~んだとぅぉぉぉぉぉ!!??ゆきしろおぉぉぉぉぉ!!!お前彼女いたのかあぁぁぁぁ!!!」


 ドスッ!! バスッ!!


「仁、やかましいぞ……二人がビビるだろうが、殴り飛ばすぞ」

「いや……溝内殴られ、蹴られた後に言われても……何、どっかの漫画にありそうなテンプレ状態は……」

 聞いた話なのだが、明智先輩、小学生の頃、空手をやっていたらしい……。志帆といい、明智先輩といい、何で僕の知り合いの女の子にはおしとやかな子がいないのだろうか……。




「茶番劇はさておき……」

「俺のこの状態を茶番劇にするな!!」

「はじめまして、明智真紀です。で、そこに転がってるやかましいのがのが……」

「部長の後藤仁だ!よろしくな!」

「……あ!はい、よろしくお願いします!」

 それは呆然とするだろうな。こんな、ゴリラみたいな堅いしてるのに殴り飛ばされる先輩と、華奢な身体して溝内からの上段蹴りかますような先輩なんだから。

(普通、かますの逆じゃね?)


「……それで、この部活はどんなことをするのですか?」

「いい質問だ。ここは、言ってみれば、《ボランティア活動》を行う部活だ!」

「ボランティア活動?」

「そう!町内のゴミ拾いから、お悩み解決、役場の手伝いでお祭りの運営スタッフをしたりとかもしたな。あとは……ありすぎて言いきれん!」

「そんなに……大変ですね……」

「いや、全然!」

部長は胸を張ってそう言った。

「え?」

「だって、部の名前通り、俺たちは人の笑顔のためにやってるだけだからな!みんなが笑顔であれば、苦労の甲斐ありだ!」

「……!」


 彼女の目が、輝いて見えた。

 今この時この瞬間、おそらく……いや間違いなく、彼女が恐ろしくない。むしろ、普通の女の子としての、いや、二ヶ月前の可愛かった(いや、今も可愛いんだけどね?)あの頃ようだった。

「ねぇ、志帆?」

「ん?どうしたの奏君?」

「もし、今日の僕らの活動の様子見て、気に入ったら、志帆もこの部に入ればいいんじゃない?」

「おぉ!そうするといい!なぁ真紀!?」

「あぁ、歓迎するよ。今までむさかったし、女の子が増えて私も助かるわ~!」

「という事だ」

まぁ、俺に関しては、志帆が同じ部活に入ってくれれば、俺も彼女と一緒にいる時間が増えるので嬉しいというのが本音なのだがな……。

「わ……かりました。では、検討してみます!」

「うし!では、お前たちぃ!今日の活動開始するぞぉ!」







 本日は、学外にて町内ゴミ拾い、及び困ってる人探しが活動となっている。

 今回は四人いるので、後藤、明智ペアと雪白、桜ノ宮ペアの二手に分かれ活動することした。

 現在時刻、約十六時半。今から一時間後、つまり。約十七時半後に集合になった。



「奏君、今更だけど、すごくいい部活に入ってるんだね」

「そう?慣れちゃったかし、自分ではよくわかんないや。あの先輩方にも慣れてしまった自分が悲しいけど……」

「とても、面白い先輩たちだね!」

「ソウダネ……ウン……」

 シュッビッ!

 何かが僕の前を通った。そして木に刺さった。恐る恐る飛んでいった方向を見てみると、スローナイフだった。

「……」

「私の感想、見当違いだった?」

「滅相もございませんよ!」

 さっきまでの雰囲気で忘れてたけど、この人こういう人でした。


 というか、前々(一話目)からツッコもうとは思ってたけど、どっからこんなもの出してくるの!?銃刀法違反でしょうが!?いやその前に、あんなものどこに、収納してたのだろう……。




「ふぅ……ある程度、拾ったね」

「そうだな、ちょっと早いけど部長たちと合流するか…っと?」

 僕は、ゴミ袋を持とうとしたその時、視線の先に、ゴミ拾いとは別の活動のターゲットと思われる人を見つけた。


「すいません、その荷物を持つの手伝いましょうか?」

 僕が声をかけたのは、おそらく、三十代前半くらいの女の人だ。(違ったら失礼だな……)両手に重そうなレジ袋。しかも、右は二つ。

「え?いいんですか?だってあなた、その大きなゴミ袋……」

「このくらい大丈夫ですよ!それより、その量を歩きで持つのはしんどいだろうし、無謀ですよ。手伝いますよ」

「そう?じゃあ、お願いしようかな?」

「はい!お願いされました!」

 僕は、志帆に手伝ってくると合図し、袋を持って出発した。




「でも、なんでこの量を車を使わずに買ったんですか?」

「実は私、免許持ってないのよ。しかも今日、急に旦那の会社の人がうちに飲みにくるらしくて……そのために色々と買い足さなくてと思って……」

「なるほど、それでですか……大変でしたね」

「ありがとうね。高校生……よね?」

「はい!そこの浦海高校です!」

「そう、いい生徒さんね!」

「そうすか?ありがとうございます!あ!危ない!!」

「あ!」

 その時、女性が道の段差に足に引っ掛け、体制を崩した。荷物の重さで体制を整えることが出来ず、ひっくり返りそうになってしまいなってしまった。

 その時、後ろから志帆が女性を支えた。

「え!?志帆!?」

「大丈夫ですか?」

「え、えぇ……ありがとう」

「私ももう一つの荷物持ちますね」

「え?いいの?」

「はい!お任せください!」

「そう?ありがとうね!」

「ありがとう、志帆!」

 志帆はニコリと微笑んだ。だが、これが彼女の策略である事をこの時、僕は当然ながら、知る由もなかった……。

いかがでしたでしょうか?

ゴリ……後藤先輩と、暴力……明智先輩。中々いいペアだと思うんですよね〜。(個人的見解)

そして、志帆、かなり部活に興味津々でしたね〜。それは部活内容なのか、奏目的なのか、今後に期待がかかります!

さらに最後、策略!?果たして……!?


見ていただきありがとうございます!

ぜひ、次回も読んでいただけると嬉しいです!

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