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VSヤンデレ彼女  作者: 柊夏木ヤヤ
1st season Kanade&Shiho
4/62

部活見学〜続き

四話です!

今回は前回の部活見学の続きです。

さぁ、前回言ってた志帆の策略とはなんだったのでしょう?ぜひご覧ください!

 志帆と共に、女性の荷物を届け終え、学校へ向かっていた。


 女性から、お礼にとりんごを二つ、みかんを二つ貰った。僕はりんごが大好きで特に、アップルパイにしてみろ。あのサクサクのパイの感触の後からの、ふんわりとしたりんごの甘み。想像しただけで、お腹がすいてくる。スイーツ好きにはたまらない!

 そういえば、このスイーツ好きと名前から昔は女の子によく間違えられたな。



「いいことをするのは素晴らしいね!あの女性の笑顔を見た、志帆?あの笑顔を見たいから僕らは活動をしてるのさ!後藤部長ならもっと熱入ると思うよ。きっとこの報告すれば大喜びさ!」

「うん、それは私も素晴らしいことだと思ったよ。この活動がとても素晴らしいと思ったし」

「でしょ!?」

「ただ、一つ問題があったよね?」

「え?何かあった?」

「奏君、あの『女性』が困ってるのを見て、すぐに助けに行ったよね……?」


 ゾワッッ!!


 その志帆の発言に、背筋が凍るように悪寒のような何かが一直線に足から頭へと走った。


「いや……ちょっと待とうよ志帆?困ってる人に男も女も関係ないじゃないか?ねぇ……?」

「それに、手伝ってる途中、すごい仲良さげに話してなかった……?」

「そ、それは、町の人とのコミュニケーションじゃないか……ねぇ……?」


 シュッ!! シュッ!!


 僕の顔の横を何かが物凄い勢いで通った。デジャヴだろうか?

 今回は突き刺さる物がなく弾き返ってきたので、物が転がってる、前回と同じものだ。

「志帆さん、落ち着きましょうよ。今日だけで、僕、三回スローナイフの餌食になってますよ?」

「安心して。今から四投目と五投目が飛んでいくから。」

「確認いたします…。何投ありますか…?」

「最大、十投。」

 僕はその言葉を聞いた瞬間、本能的なのかゴミ袋を捨て、りんごを左手にみかんを右手に、全速力で走っていた。

 彼女の言葉通り、四投目、五投目、そして六投目が飛んできた。

「殺す気かっ!!」

「うん、そうだね……下手したらそうなるかも……」

 追いかけて、七投目、八投目を投げた彼女がそう言った。

 僕は走っていたため、薄っすらとしか聞こえなかったが、はっきりと聞こえた部分がある。


『そうなるかも』と。


「いや、なんでだよぉぉ!!!??」

 九、十投目を投げ終えたのを確認し僕は走るのを一旦止めた。

 こんな時にではあるが、置いてきたゴミ袋のことも気になっているのだ。

「落ち着こう。話し合おうよ、志帆……ね?」

「ねぇ、奏君。あの人と話してる時、なんで私のこと、放ったらかしにしたの?」

「いや……で、でもさ手伝ってくるよって合図はした……よね?うん、したよ?」

「そんなに、あの人の方が大事だったの!?私よりあの人の方が!」

「ストップ!ストッープ!リッスン!リッスン!ヒアー!ヒアー!もちろん、一番大事なのは志帆だよ!?でもあくまで、あの人は、困ってたから助けただけ!」

「本当に?私のこと、好き?」

「あ、あぁ!もちろん!大好きさ!!」


 パアァァ!!!


 明らかに彼女の顔が、悪魔の形相から天使の微笑みへと変貌を遂げた。





 その後、置き去りにされたゴミ袋さんを回収し、校舎の前で待っている先輩たちと合流した。



「あら、二人とも。おかえ………り?」

「雪白、これは……どういう状況なんだ?説明してくれ……。当てつけか?」

 さっきの一件があってから、志帆は僕の腕にしがみつき満面の笑みで離れなくなってしまった。

 お陰で、僕は二つのゴミ袋を右手に持ちりんごとみかんはブレザーのポケットの中、左手は志帆と、大所帯だ。

「ちょっと、色々あって志帆が離れなくなりました……。それより後藤部長!報告あります!」


 僕は、さっきの女性の話を部長に報告した。なぜか話し終えた時にはもう志帆は腕にはいなかった…。

「雪白……」

「はい……」

「お手柄じゃねぇか!よっしゃあ!我が部の経験値が上がったぜぇ!!」

「うん。よくやったよ。お疲れ様、雪白。もちろん、桜ノ宮もな」

「お疲れ!二人とも!」

「はいっ!」

「……」

「ん?どうした?桜ノ宮?」

「志帆?」

 さっきから志帆がおとなしい。まさか!?さっきの女性の話で、怒った!?

「私、決めました!」

「え?」

「この部に入ります!!」

 あ、そっちか。

「お、おおぉぉぉ!!!そうか!!そうか!!そうか!!歓迎するよ!なぁ!?真紀!?」

「このくだり、二回目じゃない?ま、でも、歓迎するのは事実なんだけどね?」

「と、言うことみたい。ようこそ、志帆!」

「はいっ!!」

「よし!そうと決まれば明日は歓迎会だな!」

「てことは、明日に回す予定の活動、今日やるのね?」

「ま、そゆことさ!」

「奏君、これから何するの?」

「集めたゴミの分別作業さ。僕ら一つの袋に適当に入れてたでしょ?このままだと捨てられないからね。」

「あー。そゆこと。」



 その作業は、十八時半まで続いた。僕らもそうだけど、先輩方も大量にゴミを拾ってきたので、分別作業にかなり時間がかかった。



「ふぅー。終わった、終わった。」

 分別作業が終わり、僕らは部室に戻ってきていた。

「お疲れ様です、先輩方。」

「お疲れぃ!雪白!桜ノ宮!」

「こんなに疲れたのに、そんなに声出すほど元気あるんすか部長……。」

「元気でいることこそが、笑顔の秘訣さ!なっはっはーっは、はっ…は〜……。」

 そのまま部長もダウンした。

「さて、アホがKOしたところで帰るか。」

「いや、少しくらい介抱してぇ〜………。」

「………。いいんですか、明智先輩?後藤先輩あのままで。」

「いいかい、桜ノ宮?この部に入るんだったらね、あの男に甘えたらだめよ?飴と鞭って言葉があるけど、鞭では弱いわ。ライフルくらい用意しなさい。」

「殺す気かっ!?」

「決まってるでしょ……?」

 僕にはその瞬間、明智先輩が暗殺者に見えてしまった…。




 まぁ、色々あったんで、なんやかんやで収めさせていただきます……。

 なんやかんやあって、僕らは下校することになった。しばかれたゴリ……部長を連れて…。


「よ、よぉーひ…。ほはへは、ははあひはは。」

(よ、よぉーし…。お前ら、また明日な。)

「じゃ、二人とも。また明日、部室で。」

「お疲れ様でした!部長、明智先輩!」

「お、お疲れ様です!」



「志帆、改めてどうだった、部活見学?」

「うん!楽しかったよ!やっぱり面白いところだね奏君の入ってる部活!」

「だろ?人を笑顔にするってことの素晴らしさを知ってもらえて僕も嬉しいよ!」

「うん!それもそうなんだけど、やっぱり一番は………」

「一番は……?」

「奏君と同じ部活に入れたことだよ!」

「あ、そういうことですか………。」

 結局は、不純な動機で入部されました。

 けど、入部してくれたことは、とても嬉しかった。これからの活動を通してその不純さがなくなってくれたらいいな。

いかがでしたでしょうか?

三話に比べ、かなりヤンデレ度すごかった気がします(笑)

どうでもいい話ですけど、作中、りんごとみかんが出てきたと思うんですけど、今後どこかで自分の好物を出していけたらなと思うけど、タイミングがむずそうですね……。

なにせ好物、「ちくわ」です…。

どうやって出そう………。 おでん?

見ていただきありがとうございます!

ぜひ次回も読んでいただけると嬉しいです!

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