第三十六話魔法開発
第三十六話魔法開発
一週間後に師(先生)たちと神王を倒す為に攻め入る……か。
勇者育成法を作らせないように過去に戻ったけど、勇者育成法の裏がここまでだとは思ってもいませんでした。
神王を倒せたとして、私がしたいこと……そんなの一つしかありませんよね。
"弟子の成長を見守ること"過去干渉をして改めて感じました。
干渉しすぎても悪影響なのではと……アリアが亡くなってから私は干渉しすぎていました。
適度に距離を保ち見守り時折手を差し伸べる、この時代の私を見ているとこれぐらいの距離感がいいのかもしれないとそう思うようになりました。
ですが、本当に私はそれでいいのでしょうか。心にぽっかりと空いた穴を"弟子"で埋めていた私がそんな簡単に弟子と距離を取れるとは到底思えない。
……いえ、心に穴が空く前から私は"弟子"に救われることが多かった。
失敗も多かったけどあの子たちと過ごす時間は本当に心地良くて幸せを感じることが出来た。
神王を倒した後は少しの間なら勇者は必要とされない世の中になる。
ですが争いは決してなくならないでしょう
「ならば私は育成係として争いではなく平和を維持出来る勇者を育成していましょう」
「アウメア、それはいい考えだと思うよ! 私も手伝うからさ、一緒に平和が続くようにしよ〜!!」
思わず声が漏れてしまったがために師に聞かれてしまいました。
「師がそばにいてくれるなら私も安心です」
「……パメラ今の見た? あの子私の弟子なんだぜ、もんのすっっっごく可愛いでしょ!!」
「存じておりますミーシャ様。ミーシャ様がここまで感情豊かになられたのはアウメア様と出会ってからなのですよ。ミーシャ様と出会っていただき誠に感謝申し上げます」
「……ちょっとパメラやめてって、恥ずかしいんだから」
「事実でございますのでお伝えしたまでです」
「我だってアウメアと出会えてよかったと思っておるからな!!」
「私だってみんなに出会えてよかったって心の底から思う……ありがとう」
あとはこの一週間でどこまで弟子たちを強く出来るかどうかですね。
カナタの隔離空間生成と私の時間魔法を使って育成効率を上げヴァルを相手にしてもらった。
ヴァルとパメラさんは天血殺を強化し私はその強化版天血殺を連合の方々に渡し使い方を説明・実践し有用性を感じてもらった。
時間魔法を自動発動させている最中に魔法開発に励んだ。
フォルスさんの情報開示魔法を参考にし弱点露呈魔法を開発、そして露呈魔法を開発したのなら弱点を倍で受ける魔法も開発。
そしてもう一つ開発したのですが、この魔法の元になった能力の人物が……カズマなのが癪なんですよね。
……カズマは私が時間移動のきっかけとなった人物でありヴァルの性別が変わった原因の勇者です。
能力は"倍返し"自らが受けたダメージを倍にして相手に与えるというもの。
しかしヴァルの攻撃を返す前に死んでしまったので発動はしませんでしたが、能力の熟練度と保持者の強さが合わさればかなり強力な能力です。
あの子が努力する性格でしたら私を超える勇者に育ったでしょう。
今は選り好みしている場合ではありませんから、利用させてもらいます。
私なりのアレンジを加えて弱点を四倍にして返すようにし瞬間自動回復を付け加えましょう。
アリアの能力もこの戦いには必要なので魔法で使わせてもらいます。
アリアの能力は"慈しみの剣"深い愛情を抱くほど大幅に強化した状態の剣を召喚出来る。
アリアは聖剣プラスこの能力で勇者として頭角を現した。
逆に言えば愛情を抱けなくなれば能力は発動しない。
アリアの力を私たちに貸して…………会いたいです、アリア。
本当に助けられなくてごめんなさい、私がもっと……もっと…………自分を責めるのは後にしないと。
自分を責めるのは神王に勝った後でいい、今は誰でも使えて且つ強力な魔法を作らなければならないのですから。
私は今まで育ててきた弟子と旅をしてきて仲間たちの能力を思い出しながら魔法開発を続けた。
読んでいただきありがとうございます!!
更新は出来る時にしますね




