第二十七話順当すぎる計画
第二十七話順当すぎる計画
コンコン
「入るよパメラ」
私はパメラの返事を聞く前に部屋に入った。
心配した通りパメラは自分一人で作戦を練っていた。
「ミーシャ様、このような時間にどうされましたか?」
「どうされましたか、じゃないでしょ! ま〜た一人で頑張っちゃってさ、なんのために私がいると思ってるのか分かってるの? ちょっと見せて」
「ミーシャ様にお見せできるほどのものではありませんが、確認をお願い致します」
パメラは作戦案を見て思わず声が出た。
「凄くいいと思うよパメラ!」
「ミーシャ様にそう言っていただけるのは喜ばしいことですが、確実な勝利には足りないところが多いのです」
ポンポン
「ほら、私がいるよ」
「はい、ミーシャ様がいます」
「だ〜か〜ら〜、私を頼ってってこと!!」
「了解致しましたミーシャ様。それではアウメア様の部分をお願い致します」
「アウメアに関しては私に任せてよ!! 必ず成功させるからねー!!」
私はすぐさま部屋を飛び出した。
ドドドド
「この足音は、もしかして……師(先生)!!」
「ア〜ウ〜メ〜ア〜!!」
「やはり、こうなりましたか」
私がアウメアに抱きつこうとした時パメラが私の目の前に転移してきた。
「アウメア様、申し訳ありません。私はミーシャ様を心の底から信じているのです。アウメア様のことが大切なのは理解しておりますが、終盤に差し掛かった計画を確実に成功させたいのです。どうかこの瞬間だけでも抑えてください」
「よく言ったよパメラ、私は信じていたとも」ふんす
「おふざけは程々にしてくださいミーシャ様」
こんな時だからこそパメラは気を張りすぎるのは目に見えている。
これで少しでも気が楽になればいいんだけど。
「パメラ、本当に大丈夫だから安心して」
「そういうことですかミーシャ様、あなたという方は本当に……なんでもありません、お気になさないでください」
「パメラ、いつもありがとう。頼んだよ」
「お任せくださいませ」
パメラはほんのり頬を赤く染め転移した。
「コホン、コホン。えー師、なんのようですか?」
「ごめんねアウメア、パメラに渡された龍神の牙って持ってる?」
「当然です。父上の形見ですから」
私はアウメアにパメラの作戦案を説明した。
「責任重大ですね。ですがまた師に師事してもらえのは正直言って嬉しいです。呼び出せるかどうか分かりませんが、試してみます」
私もアウメアに久しぶりの特訓をすることへのワクワクを隠せなかった。
一時間十六分後
「はぁ、はぁ、師との距離が中々縮まりませんね」
「アウメアの成長を感じることが出来て師匠として嬉しいよ」
「それじゃあ答えになってませんよ師」
実際のところアウメアが想像以上に強くなって焦ってることは黙っておこう。
「アウメア、魔力通話で弟子たちに連絡して」
「分かりました」
アウメアが魔力通話で連絡しているうちに私は魔力を辿り弟子の居場所を把握した。
「あとは連れてくるだけ」
「師何か言いました? ……いえ、こちらの話です」
「ううん、なんでもない」
そしてアウメアが魔力通話を終わった頃にはパメラが『こちら全て完了致しました』と報告しに来た。
「相変わらず仕事が早いんだからパメラは」
「ミーシャ様の家政婦として当然のことでございます」
「師、十六人は来てくれるそうです」
「特徴教えてもらえる?」
「言わなくても師なら既に分かっているのでしょう?」
「ありゃバレてる」
「行ってください師、私はパメラさんと進めておきますから」
「それじゃあ行ってくるよ」
「いってらっしゃいませミーシャ様」
私はアウメアの呼び出しに応じてくれた弟子を向かいに行った。
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