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勇者育成係の混血エルフとTS魔王  作者: 暗黒神ゼブラ


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第二十一話堕天使体質

第二十一話堕天使体質



天使たちが攻めてくる当日がやってきた。


我達は準備を進め午前三時にはおおかた終了していた。

「ヴァルゴア隊長、こちら人員配置完了致しました!」

「ならば、作戦通りの場所に追加で罠の設置を頼んだ」

「了解致しました!」

「パメラよ、予定時刻までそろそろだな。我はそろそろ戦場に向かう、後の指揮は任せるぞ」

「お任せくださいませヴァルゴア様」


戦場の指揮はドワーフ国の騎士団の団長に任せ我はアウメアとカナタに合流し天使と神族を消す。

フォルスがパメラに伝えた神族にはおそらく他の神族とは違う。

情報として得る価値があるとフォルスが判断したのだ。

何かしらのメッセージがあるはずだ。


「ヴァルゴアちゃん、私と師匠は準備万端だよ。いつでも戦えるからね」

「ヴァル、この戦いを終わらせて神王を止めに向かいましょう」

「当然だ。そのために我たちは過去に戻ったのだからな」

日が昇り始めたのと同時に目視で確認出来るだけでも優に百は超えている神族たちが攻めてきた。

我たちは情報の四人を探しながら雑兵神族どもを蹴散らした。


そして予定の九時神族の中に一際人間の魔力を纏った四人がいた。

神族でありながらミーシャと似たような雰囲気の魔力だったので一目見てすぐに分かった。

「アウメア、カナタ目的の四人を見つけた。我について来い」

「「はい」」


四人の近づくにつれ下劣な会話が聞こえてきた。


「なあロギング、昨日の女は良い声で鳴いたよな」

「だよな。鳴き声だけで、思わず出しちまったよ」

「早漏」

「誰が早漏だボケ! 童貞ばっか狙うオメェにゃあ言われたくねえよ!!」

「それを言ったらアンタらだって処女ばっか狙ってんじゃん!」

「あの締まりがいいんじゃねえか、女のオメェにゃあ一緒分かんねえだろうな」

「分かるわよ、私だって生やそうと思えば生やせるんだから!!」

「おいセラムなんか言ってやれ」

「僕!? 何かねぁ……処女貫通した時の生血って美味しいよね」

三人「分かる」


我たちは我慢ならなくなり一斉に攻撃した。

不意打ちにも関わらず全て避けられた。


「んだテメェら、危ねぇだろうが! ……アイツら美味しそう。襲っちまおうぜ」

「男いないじゃん。私はパス」

「いるだろ。あの一番ちっこい魔族女の中身男だぞ」

「マジ!? だったら私も襲う」

本当にコイツらの発言一つ一つに我のはらわたは煮え繰り返った。

「もう場所なんぞ気にするか。二人ともフルパワーで仕留めに行くぞ」

「準備は出来てます。行きます」

ベルノの時と同じくアウメアが奴らの周囲を夜に変え、弱ったところを我とカナタが攻撃する。

その予定だった。

「あんれ〜、周り夜になったのに僕たち弱くなってない」

「なんでだろうね」


コイツらまさか人間の血を飲んだことで堕天使と同じ体質になったのか。

……ならばコイツらで試せば良いのではないか?

神族が堕天使と同じ体質になったらどうなるのかを。

「アウメア、こいつらの周囲の時間だけを加速出来るか?」

「……ええ、出来ます。今後のために試すのですね」

「そうだ。カナタ確かお前の勇者としての能力は隔離空間を作り出すだったな使えるか」

「当然!! 師匠に鍛えてもらったこの能力存分に使っちゃうよ!!」

「まずはカナタがこの四人を隔離空間にぶち込め、その後アウメアがその中の時間を加速しろ」

我の予想通りになるのならコイツらを殺さず捕らえられる。

「行きますよ師匠合わせてください!!」

「師弟の絆を見せてやりましょう」


二人だけの空間に入りやがって……いかん、今は戦闘に集中だ。

作戦は成功し四人を捕えることが出来た。

さてどう転ぶか……見ものだな。


時間を五倍加速させ二分が経過力は衰えず。


十二分が経過したころマツリの身体が萎み始めた。

おそらく一番人間の血を摂取していないからだろう。

三十分が経過したころにはマツリの意識はなく他の三人も萎み始めた。

途中カナタに血液を数滴入れさせた。

血液を摂取したマツリの萎んだ身体は見るみると艶を取り戻した。

我やアウメアの血も入れてみるが、興味を示さない。

限界を迎えたセラムは我とアウメアの血を摂取したが艶は取り戻さなかった。

通りすがりのドワーフにも数滴貰い奴らに摂取させてみたが変わらなかった。

ここまで見るとやはり人間の血だけが堕天使と同じ体質にするのだろう。

摂取量と摂取した時間によって体質的にも変わるのだろう。

試しにタツミをバラバラにし、回復させ空間をタツミの血液で満たした。

奴らは血液を摂取した瞬間苦しみ始めた。

同族の血液だからか、堕天使体質の血液は神族にとって害があるのか気になった我は神族兵を六匹ほど捕まえ放り込んだ。

そしてロギングの血液で試すことにした。

すると血液を摂取した神族兵は他のと同様苦しみ始めた。

堕天使体質の血液が神族の害になり得ることは分かった。

ならばミーシャの血液ならばさらに効果があるのではないか?


この四人は一時的に堕天使体質になっているだけで堕天使になったわけではない。

コイツらに利用価値があると踏んだ我はカナタにコイツらを隔離空間に閉じ込め続けるよう指示を出した。

「なんだか、悪いことをしてる気分です。あの人たちも人を苦しめたのは分かってるですけど……あの表情を見ると罪悪感というかなんというか」

「カナタはそれで良いんですよ。慣れてしまえば他人を傷つけることに躊躇いがなくなってしまいますから」

「……遠回しに我が酷いやつみたいに言ってないかアウメア」

「ヴァルが酷い奴というのは否定しますが、実際のところ他人を傷つけることに躊躇いはありませんよね」

「ないな。我ら魔族は躊躇えば人間共に殺される。アウメアたちが一番よく分かっているだろ」

「ええ、それは良く」

「……ですね」

「さて収穫もあったわけだ。一気に戦いを終わらせるぞ」

「「はい(ええ)」」


我はこの堕天使体質を通してミーシャはどれだけの人間の血を摂取し続けたのか、その方法はと疑問が頭を巡った。

読んでいただきありがとうございます!!

更新は出来るときにしますね

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