第二十話神王の名の下に
第二十話神王の名の下に
明日、少数とはいえ神族が攻めてくる。
私はカナタの装備を変えるためにヴァルとカナタを呼びアダマス工房へ向かい、ヴァルはおすすめの装備をカナタに買った。
私はカナタの欲しがったアクセサリーを買い様々な魔法を付与した。
「これである程度は守ってくれるはずです。ですが絶対に過信しすぎないでください。あくまでもお守りだと思ってください、分かりましたかカナタ?」
「はい、師匠。……師匠、本当にありがとうございます」
「これぐらい当然です」
「我からも二人にお守りを渡そう」
「……ヴァルゴアちゃん、これってお守りっていうより」
「「短剣だよね(ですよね)」」
「この短剣には逸話がある。『戦場に向かう相手にこの短剣を送ればどんな攻撃を受けても五体満足で帰ってきて双方が幸せに生きた』とまあ、そんな安直な逸話だが我が二人に思っていることだ。ちなみに我もアウメアと同じように付与魔法をかけておるからな、効果は期待してくれて構わないぞ」
「ヴァルゴアちゃんってそういうの信じるんだね、なんか意外だよ」
「意外でもないぞ、時には民と同じ目線に立ち交流を深めることも魔王として大切なことだと我は思っておるからな。おい、アウメアまで意外と言いたげな顔をするな」
「すみません、ヴァルが逸話を信じているのがなんだか可愛らしく思ってしまいまして」
「アウメアにそう言われるのは、まあ悪くない気分だな」
「ちょっとヴァルゴアちゃん、師匠と私で扱い違くないですか!?」
「扱いを変えているつもりはないぞ」
「どう考えても違うって!!」
私たちの士気はこれ以上ないほど高まった。
そして場面はパメラに切り替わる。
「ベルノ様でしたね、貴方の持っている情報を吐いてもらいましょうか?」
「話すわけがない」
「早めに吐いておいたほうが、身のためですよ。ベルノ様の身を案じて私は提案しているのですが、どうされますか?」
「僕は絶対に父さんたちの情報は話さない、絶対にだ!」
「そうですか、でしたら仕方がありません。二十時十七分ベルノ様への拷問を開始致します」
私はベルノ様への拷問を始める際に前準備として痛覚三倍魔法と強制覚醒と自動再生・弱をかけました。
「最初の質問です、貴方のお父様はどのような方ですか?」
「ぼっ、僕の父さんは……って話すわけがないだろ」
「そうですか。ではまずは爪からに致しましょうか」
ベリベリ
「……ぁあぁあ!!」
「ベルノ様、まだ始まったばかりですので安心してください。情報さえ教えてくだされば早めに終わらせます」
「……ぐっ、吐くわけがない」
「では、加減する必要もありませんね」
痛覚五倍、強制覚醒、自動再生・強、幻惑魔法、etc…………。
「最終的には自白魔法で全て吐かせますので、この拷問自体が私の趣味の一環とでも思ってください。ですので、ベルノ様も思う存分楽しんでくださいませ」
十六分後
「壊れてしまいましたか、それでは全てを話していただきましょう」
「僕の知ってる情報は…………」
ベルノ様よりいただいた情報の中で急ぎでミーシャ様へ報告しなければならないものがありました。
ガシャン!!
「うわっ、びっくりした、どうしたのパメラ!?」
「ミーシャ様に急ぎで報告すべきことがあります」
「そんなに急ぐことなの?」
「はい、王が聖王国で天使を増やし軍隊を作っているとのこと。ここからがさらに重要です。王が部下たちを遣い各地を襲撃し始めたとの情報です」
「そう、とうとうアイツが動き始めたのか。今すぐ連合のみんなに迎え撃てと伝えて」
「仰せのままに」
私は連合国の方々にミーシャ様からの伝言とドワーフの国の協力が得られたこと、装備の供給をドワーフ国で補うことなど入手した情報を伝えました。
読んでいただきありがとうございます!!
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