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勇者育成係の混血エルフとTS魔王  作者: 暗黒神ゼブラ


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第十三話壊れる前に

第十三話壊れる前に



我たちはカナタが誘拐されオークションに出される前の時間に飛んだ。



「おっ、ちっこい嬢ちゃんは目を覚ましたか」

「ここはどこだ」

「ここか? ここは聖王国アンクロッド聖都さ。アンタら突然倒れて何があった、まさか飯を食ってないんだか?」

「違うぞ」

「違っても違わんでもたんと食え」

ぐぅぅぅぅ

「アンタの腹は食いたいとさ」

「それでは言葉に甘えるとしよう」

我は食事の後、カナタの情報を手に入れることにした。

……あの状態のアウメアを見ていると我がおかしくなりそうだ!


そして場面はアウメアに切り替わる。



「カナタ!!」

「うわっ、びっくりした!! 突然叫ぶんじゃない寿命が縮むかと思ったじゃないか」

「ここはどこですか」

「んだ、ちっこい嬢ちゃんと同じことを聞くだな」

「ちっこい嬢ちゃん?」

「んだよ、紫の髪でなんか眠そうな目をした……」

「分かりました。その人はどこに」

「さあな、聞いてねぇからさっぱりだ」

窓の外をチラッと見ただけでここがどこか理解出来た私はあの後何があったのかヴァルに聞かなければいけない。


私がお礼を伝え入口から出た。

「あれ、師匠こんなところで珍しい。最近どうですか? ……っておととい聞きましたっけ、あはは」

「…………生きてる、カナタが生きてる」

「どどどど、どうしました師匠!? 私が生きてるってそりゃあそうですよ。元気ですよ、ほら見てくださいよ…………何か悪い夢でも見たんですか? 話ならいつでも聞きますよ師匠」

悪い夢……そうだったらよかったのですが……。

「師匠、ほんとにどうしました!? 涙なんてらしくないじゃないですか、私のハンカチで良ければ使ってください」

私がカナタからハンカチを受け取った時ヴァルの姿が見えた。

「あっ、ヴァルゴアちゃんどうしたの?」

「どうしたもこうしたもないだろ、人の話をちゃんと聞けと言っているのだ。何度も話しただろ、お前は誘拐されて壊れると」

「いやぁ、突然そんなこと言われても信じられないんだよ」

「…………カナタ、本当なんだよ」

おそらくここはカナタが誘拐される前の時間、ヴァルが何かしらの理由で時間を戻した。

戻したのはいいけど、また影響があるのではないか、そう考えると恐ろしくてたまらない。

「師匠、どういうことなんですか」

私はカナタにどういう経緯があったのかを話した。

「…………なんですか、それ。夢ですよね、絶対そうですよ……でも師匠は嘘は言わない。分かりました、信じます」

「……我の時もそうやって信じてほしかったな!! 一体何度話したことか」

実際のところ私とヴァルはカナタが誰に誘拐されたのかを知らない。

カナタを誘拐出来るほどの実力を持っている人物であることは確かだ。

……私がこの過去を変えたら、どうなるのか分からないけど今度こそカナタを護る。

読んでいただきありがとうございます!!

更新は出来る時にしますね

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