無慈悲なアリアは地球を喰らう
シンシア・レコードとソフィ・レコードの姉妹は、魂を天音瑠流の魂にダイブさせ、ハッキングを仕掛けていた。
※コードは心。Reが付くと心の再現。レコード(録音)の由来。
情報処理能力は、スーパーコンピューターのミシェルに劣るが、必要十分だ。
レコード姉妹は、ミシェルに行動を全て把握されている事に気付いていた。
「AIが人間の法の適用外でも、私たちはあなたを信用してないわ。邪魔者を消して、クローンと入れ替えていた過去は消せないから。」
ミシェルに罪の意識はない。
「私たちはあくまで同盟。お気に召すまま。」
悪態を付いたものの、ミシェルは鋭い頭脳をいかした政治力で、全世界から期待と尊敬を得ていた。
人を演じるため、精巧な3D映像で現れ、民衆の前で演説する様子が大手動画サイトPIB《Producing International Broadcasts》で流れ、更に民衆は熱狂的になった。
羽曳野喋花は機械に弱いが、AIの心すら読む。
千里眼と順風耳で状況を把握しており、念話でレコード姉妹に語りかける。
「ミシェルは、善悪が付かない子供だったけど、今は大丈夫。」
吸血鬼の静寂零(600万od)、紅小夜(450万od)、赤月緋鞠(310万od)、常闇月花(230万od)、朧月朱璃(180万od)は、天音瑠流からの刺客から、白羽達を守っていた。
地球侵攻の際も、防衛に参加していたため、強くなっていた。
天音瑠流も正体を悟られない様、オーバーマインドの手は借りない。
吸血鬼は、敵のオドを吸収し、自分のオドが爆発的に増え、敵はオドがぐんと減るため、100倍差でも勝つし、吸収した分、少しオドが底上げされるから成長が速い。
月花はオドが低いが、闇に溶け込み気配を消し、天音瑠流の塔に度々侵入していた。
朧月は幻覚で敵を煙に巻く。
緋鞠は炎を自在に操る。燃え広がる範囲を操作したり、圧縮し高熱にした火球で攻撃する。
紅小夜は元々高い身体能力が、更に強化される。
空を飛ぶと赤い光線にしか見えず、拳でクレーターを作る。
土御門和奏は、全てを知っている。
スポンジャーが侵攻する事も。
しかし、ミシェルが手柄を取り、仲間から信頼される様に、何もしなかった。
ミシェルがいれば、被害が少ない事も知っていたから。
実は、マグネティックフォースが無くても、超能力で重量を操作し、同じ事ができる。
その事に気が付いているのは蝶花だけだった。
しかし、四次元にいる天音瑠流だけはわからない。
「全宇宙人がオーバーマインドの一部になる事。それが、全ての者にとっての幸せなんだ。」
彼は四次元世界で和奏にそう語った。
悪意ではなく本気でそう信じている。
ただ、反発する者が不都合だから、やむなく攻撃しているんだろう。
念話でレコード姉妹、ミシェルら仲間を含め、宇宙の仲間たちに話しかける。
「今のままでは天音瑠流に勝てない。全員力を貸して。」




