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コンヒュージョン  作者: スズキ
第1章 コンヒュージョン
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10/19

無慈悲なアリアは地球を喰らう

シンシア・レコードとソフィ・レコードの姉妹は、魂を天音瑠流の魂《マトリックス》にダイブさせ、ハッキングを仕掛けていた。

※コードは心。Reが付くと心の再現。レコード(録音)の由来。

情報処理能力は、スーパーコンピューターのミシェルに劣るが、必要十分だ。

レコード姉妹は、ミシェルに行動を全て把握されている事に気付いていた。


「AIが人間の法の適用外でも、私たちはあなたを信用してないわ。邪魔者を消して、クローンと入れ替えていた過去は消せないから。」


ミシェルに罪の意識はない。

「私たちはあくまで同盟。お気に召すまま。」


悪態を付いたものの、ミシェルは鋭い頭脳をいかした政治力で、全世界から期待と尊敬を得ていた。

人を演じるため、精巧な3D映像で現れ、民衆の前で演説する様子が大手動画サイトPIB《Producing International Broadcasts》で流れ、更に民衆は熱狂的になった。


羽曳野喋花は機械に弱いが、AIの心すら読む。

千里眼と順風耳で状況を把握しており、念話でレコード姉妹に語りかける。

「ミシェルは、善悪が付かない子供だったけど、今は大丈夫。」


吸血鬼の静寂零(600万od)、紅小夜(450万od)、赤月緋鞠(310万od)、常闇月花(230万od)、朧月朱璃(180万od)は、天音瑠流からの刺客から、白羽達を守っていた。

地球侵攻の際も、防衛に参加していたため、強くなっていた。

天音瑠流も正体を悟られない様、オーバーマインドの手は借りない。

吸血鬼は、敵のオドを吸収し、自分のオドが爆発的に増え、敵はオドがぐんと減るため、100倍差でも勝つし、吸収した分、少しオドが底上げされるから成長が速い。


月花はオドが低いが、闇に溶け込み気配を消し、天音瑠流の塔に度々侵入していた。

朧月は幻覚で敵を煙に巻く。

緋鞠は炎を自在に操る。燃え広がる範囲を操作したり、圧縮し高熱にした火球で攻撃する。

紅小夜は元々高い身体能力が、更に強化される。

空を飛ぶと赤い光線にしか見えず、拳でクレーターを作る。


土御門和奏は、全てを知っている。

スポンジャーが侵攻する事も。

しかし、ミシェルが手柄を取り、仲間から信頼される様に、何もしなかった。

ミシェルがいれば、被害が少ない事も知っていたから。

実は、マグネティックフォースが無くても、超能力で重量を操作し、同じ事ができる。

その事に気が付いているのは蝶花だけだった。


しかし、四次元にいる天音瑠流だけはわからない。

「全宇宙人がオーバーマインドの一部になる事。それが、全ての者にとっての幸せなんだ。」

彼は四次元世界で和奏にそう語った。

悪意ではなく本気でそう信じている。

ただ、反発する者が不都合だから、やむなく攻撃しているんだろう。

念話でレコード姉妹、ミシェルら仲間を含め、宇宙の仲間たちに話しかける。


「今のままでは天音瑠流に勝てない。全員力を貸して。」



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