表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/8

7

とある郎人、斯く語りき。

「沈んだ闇は、静かだった。静かであることが闇であると、ひとびとは誤認した。虚ろの闇だと誤解した。誤解でも幸福だった。それを誤謬と気付かなかったから、幸福だった。

 幸福なひとびとは、ひとつひとつの傷になった。刻んだ傷が意味になった。失った故郷がことばになった。手繰った故郷が、名前になった。

 名前は地になり、意味は天をさかしまにあらわした。かすれた時間が夜になり、埋めた重みが昼になった。遠くかすんだ塊は、きっと遥か遠くのものだった。

 どこにも行けないものものは、赤くかすれた筋となった。ひとびとはそれが神だと知った。どこにも行けない神が、ここに墜ちてきたのだと気付いたのだ。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ