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第10話 マハ邸宅での意味深な一夜

 side:ユリセント


 まったく。リーン様は! また私にあんなエッチな服(踊り子の服)なんて着せて楽しむなんて…本当に鬼畜スケベなんですか。


「本当にエッチな人…………お尻がウズいてますし。今夜もリーン様の隣で自家発電しなくちゃですね。楽しみです」


「あわあわ~! 気持ちいい~! ユリ~!」


 現在、イリスさんと共にお風呂で身体の洗いっこ中です。今夜は、リーン様の悪友という方のエマさんのお店に一泊することになりました。


「目に泡とか入っていないですか? イリスさん」


「うん! 大丈夫~! ユリ~!」


「もう、イリスさん。くすぐったいですよ……んんん♡♡」


 身体を子猫のようにすり寄って来て、気持ちが良いところに当たってますね。


「……ユリ? 大丈夫? ここかゆい? ここ凄くヒクヒククパクピしてる」


「んぁ♡♡ そこ凄いです。もっと触って…………イリスさん。ダメェェ♡」


「……ユリ?」

 

 イリスさん。無垢で可愛い表情ですね。年は私とほとんど同じとリーン様は言っていましたけど。


 純粋で何も知らない女の子の……だ、駄目です。これ……凄いシチュエーション過ぎちゃいますううぅぅ♡♡


「……んぁ♡♡イリスさん。そこはピンっと指で弾いちゃだめですよ♡お姉さんとの約束です♡」


「……ピンッ!!!!!!」


 そんなっ! そんなに勢いよく、その突起をピンッ!!!!!なんてされたら私のここは……


「んあああぁぁああ!! 駄目だって言ったじゃないですかあぁぁ♡♡ イリスさんんん♡♡」


 未知の体験です。あぁ、ヤバイかもです!!


◇◇◇


『――――――――!!!』


「何じゃあ? 風呂場から獣みたいな叫び声が聞こえちょるが」


「ふむ。喘ぎが汚く、可愛い獣(専属メイド)でも居るのだろうよ。それよりも今日は、泊めてもらって感謝する。マハ」


「しゃ、しゃ、しゃ、金さえ払えば幾らでも泊めてやるわぁ。……それよりもシュラハン公爵家から廃嫡されたのは本当だったんだな。イーア・ナール国内中で噂になっとるぞ。これから大変じゃのう。リーン。しゃ、しゃ、しゃ」


 他人事だと思って、随分と楽しそうに笑っているな。マハの奴め。まったく。


 イーア・ナール国内とは、俺やマハが住む国だ。このエロゲー世界『ダーク・イリュージョン』の世界で最も国力を誇る。


「イーア・ナール王都で住むための拠点を手に入れたら、そこに住むつもりだ。1年後にはシュヘレント魔法学園には、ユリセントさんたちと入学する予定だな。合間合間に生活資金も貯める」


「だいぶ忙しいね。手に入れた魔道具や財宝は、必ずうちの店に持ってきな。昔のよしみで高く買い取ってやろお」


「あぁ、助かるよ。マハ」


 マハは、リーンの古くからの友人で、昔から一緒につるんでは悪事を働いていた。コイツは大の悪戯好きなのだ。まぁ、悪い奴ではない。人として大事なものは分かっている悪友なのでな。


 まぁ、それも彼女が魔女としての修行を始めてからは心を入れ換えたのか。真面目に魔女の修行をして立派に魔道具店の切り盛りをしているのだから凄い奴だ。


「話は変わるが」


「うむ?」


「あの獣娘。これまで酷い仕打ちを受けながら生きてきたのだなぁ」


「……分かるか?」


「当たり前じゃ、マハの目は色々見えるからな。どうする気じゃ? 手に負えないようならマハが大切に預かって魔女として育ててもええぞ」


 随分と真剣な目で見てくるものだ。マハ・リリムも元は《《奴隷》》からの成り上がったキャラだからだろう。同じような境遇のイリス嬢に同情して、引き取ろうとしているのか。


「いや、良い。このまま俺が面倒を見るよ。彼女の精神が安定し、自立できるようになるまでな。俺にはそれを叶えられる力がある」


「しゃ、しゃ、しゃ、相変わらず。不遜な男じゃなあ、リーンは。……そうかそうか。困ったらちゃんとマハに相談してこい。お前とマハは悪友なんじゃからな」


「あぁ、感謝する」


 互いに葡萄ジュースが入ったグラスを右手に持ってぶつけ合う。カンッ!とグラスがなったと同時に葡萄ジュースを口の中へと口にし飲み干す。


 昔から2人でよくやる儀式みたいなやり取りだ。そして、お互いになにも言わず静かな時を過ごして、心を穏やかに……


バタンッ!


「リーンしゅまぁぁ!! たしゅけて下さい!! もう我慢の限界れしゅう!! 」


ユリセントさんが扉を突然開けたと思えば、身体をプルプル震わせながら四つん這いで部屋へと入って来た。それに少し遅れてイリス嬢が入って来たと思えば、四つん這いになっているユリセントさんのお尻の辺りに両手を構えて……なんだあの手の構えは、イリス嬢がユリセントさんの腹部辺りにデコピンを喰らわせているのか? どちらも変な体勢だな。


「ユリの突起物に!! ピンッ!」


パチンッ!


「はぅあああ//// イリスしゃんだめてしゅうう!!」


 ……ユリセントさんが身体をけ反らして震えている? 新種のエクササイズだろう?


「イリス! ユリの願いを叶える!……はああぁぁ!! ユリの突起物に再びピンッ!」

「ひゃああああ!! リーン様の前では、駄目ですうぅぅ!!」


ペチンッ!


 ………さっきまでの静寂は、全裸でバスタオルを巻いた乙女二人の登場で騒音へと早変わりした。


「なんだ? ユリセントさん。この静かな夜の日のエロイベントなどいらないぞ。今は旧友との再会にひたりたいのでね」


「騒がしい奴等じゃのう。リーンの連れにしては珍しい組み合わせじゃな」


 カンッ!と再び静かにグラスをぶつけ合う。


「イリスしゃん……もう許してくだしゃい」

「ユリの突起物に〜再び再びピンッ!!!!」


ペチンッ!


「しゃあいああ!! リーンしゃま!! 見ないでくだしゃいませえぇぇ!!」


 恍惚な表情を浮かべるユリセントさん。それとユリセントさんの汗だろうか? ユリセントさんの汗で部屋の床が水浸しになってしまった。まったく、俺の友人の家を汚すとはユリセントさんめ……


「ふぅ〜、今夜は、センチメンタルな気持ちでゆっくり過ごそうと思っていたのだがな。ユリセントさんには、俺のお仕置きが必要なようだな」


「…………はい♡ リーン様」


 いつものツンデレはどこへやら、ユリセントさんは完全に雌の顔で俺を見つめていた。

 




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