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竜国の姫らしいですが、田舎で静かに暮らしたい~指輪をはめたら竜になって、魔獣好きの第二王子に溺愛されています~  作者: コフク
第四章 集う光と竜――決戦前夜

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プロローグ 集結

 深い宵闇の中、高い岩場には一つの人影が立っていた。


 静まり返った夜空へ、やがて小さな羽音がひとつ、またひとつと重なり始める。

 蝙蝠たちの戻る羽音が、山の向こうから近づいてくる。


「……来たか」


 羽音は次第に増え、黒い雲のような塊となって岩場へ向かってくる。


 だが、近づくにつれ、蝙蝠とは別の影が浮かび始めた。

 灰色の鱗を持つ竜。

 青みを帯びた細身の竜。

 古銅のような緑青の竜。

 小さな蝙蝠たちの群れに混ざるように、十数頭もの竜たちが、闇の向こうから姿を現していく。


 黒く大きな翼がひとつ、またひとつと夜を裂く。


「姫を守れ」

「王を救え」


 その言葉が届く頃、

 岩場の影も、いつの間にか人では無くなっていた――


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