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~異世界転生~ 悪役令嬢の『妹』に転生してしまいました!?  作者: 小宮 春
第1章 乙女ゲームの舞台が始まる前の話
14/15

13.再び町へ。

 今日は1人で町へ来た。

 特に用はなかったのでぶらぶらと歩いていると、「わぁぁ~!」という歓声が聞こえた。

歓声が聞こえたところには人だかりがあり、中を覗くと、中心にはヒロインと幼い男の子がいた。

そして、男の子はヒロインに向かって

「りりあちゃん、ありがとう!」

と笑顔でお礼を言っていた。

……ヒロインの名前は、リリアだ。

恐らく、ヒロインが男の子の怪我等を魔法で治癒したのだろう。

周りの人達も次々、

「リリアちゃん、すごいわねぇ〜」

「リリアちゃんはえらいわぁ〜」

「りりあちゃん、すごーい!」

とヒロインを褒めていてヒロインも満面の笑みだったが、

「そういえばこの前、小さい女の子が魔法を使って獣人を暴漢から助けていたわ

でも、リリアちゃんじゃないわよね?

小さかったし、金髪金眼だったし、髪長かったし…」

と1人の婦人が言ったのを皮切りに、

「私も見たわ!」

「へぇ〜すごいのねぇ」

と話題が私に逸れてしまった。

幸いその私がここにいることに気づいている人はいないが、ばれたらまずい。

だって、ヒロインが一瞬、めちゃくちゃ悔しそうな顔をしたから……

(早くここから離れよう……)

そう思って後ろに下がろうとすると、

「そこのおねえちゃん、めがきんいろだ!」

とヒロインが助けた男の子が私に気づいてしまった。

「!」

「え?」

一気に注目が集まる。

(やばいぃぃ!)

どうしようかと思っていると、

「ちょっときて!」

といきなり腕を掴まれた。

私の腕を掴んだ女の子は、そのまま路地裏まで引っ張っていった。

そして、

「あなたにおねがいがあるの!」

「え?」

その女の子はエルと言う名前で、私と同い年。

そして、兄がいるらしい。

「わたしのおにいちゃんはびょうきで、からだがよわいの。

りりあちゃんに

“おにいちゃんのびょうきをなおして!”

ってたのんだんだけど、

“はあ?やるわけないでしょ!”

っていわれちゃって、、おねがい!おにいちゃんのびょうきをなおして!」

と頼まれた。

「な、なんでわたしに?」

と聞くと、

「このまえ、まほうつかっているところみたから!」

と言われた。

「……わかった。いいよ。」

と言うと、

「やったぁ!」

とエルは大喜びした。

「いえはどこ?」

と聞くと、

「あんないするね!」

と言われたのでついていくと、お屋敷に到着した。

(エルって、もしかしなくても貴族……?)

という疑問を抱きながら中に入る。

少し歩くとエルは立ち止まり、

「おにいちゃんのへやはここだよ!」

と言い、

「おにいちゃ〜ん はいるよ〜」

と言って扉を開けた。

ガチャッ

「おにいちゃ〜ん」

とエルはベッドに駆け寄る。

ベッドには、ローズお姉様達と同じくらいの歳であろう男の子が横たわっていた。

おそらく熱を出しているのだろう。

うっすらと目を開け、

「…え……る…?」

と言った後、ゴホゴホと咳き込んだ。

「おにいちゃん!あのね、このこがね、おにいちゃんのびょうきをなおしてくれるって!」

とエルが言うと、男の子は苦笑した。

きっと、諦めているのだろう。光属性は中々いないから。

エルは男の子のそんな顔を見て、

「おねがい!」

と、再度私に頼んできた。

私は頷くと男の子の手を取り、光魔法を発動させた。

すると男の子の体を光の粒が覆い、だんだん男の子の顔色が良くなっていった。

その間エルは、

「すごい…!」

と魔法に見惚れていた。

病気を治し終わると男の子は起き上がり、

「本当に治った……」

としばし呆然とし、我に返ると

「ありがとう!」

と私にお礼を言った。

だが私は、男の子の顔をじっと見つめて動かなかった。

なぜかというと、どこかで彼を見たことがあるような気がしたからだ。

(う〜ん…)

「……………あ!」

…思い出した。

彼は……………

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