表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/13

2.少女は準備万端に辺境領主家の有力者に出会う

場面は2日前に戻りました。

――― 場面は出奔の2日前の村に変わる


 シングラーツ王国ヴィルダー辺境領の辺境伯の三男エドアルドは、騎乗でひとりの側近と領主家の農業専門文官および二人の護衛騎士を伴い、村道の周囲に広がる圃場(ほじょう)の惨状のなかを進んでいった。


 彼らは、領主家へ救援要請のあった北方寒村のサンガルス村の近隣一帯が、蝗害で見渡す限りの荒れ野原となっている状況を目の当たりにして驚愕した。この有様は、領都から下る途上の農村地帯の村々と比べても酷い状況であると認識した。


 一行が村の集落入り口に差し掛かったとき、入り口近くにいた数人の子供たちのうち、碧眼栗毛で髪が肩までもない男子のような格好をした少女が走り寄ってエドアルドの側に進み出た。


 少女は、


 「サンガルス村救援視察団の方々ですね。お越しいただき感謝申し上げます。村長のところにご案内しますので、こちらへどうぞ。」


といって、護衛騎士が抜剣しようとするのに構わず一行の先頭に立って速足で進み、村で一番大きな家の前で待つ村長に引き合わせた。


 村長の家の会議室で、村長ゼーノスほか村の主だった者数名と教会の神父スピノザが、視察団のエドアルドとその側近および農業専門文官ボタニナスらと話し合いを進めた。村側は、小麦ほかの現状立毛(りつもう)の収穫見込みと、これから植える作物の冬までの収穫予想を示し、税の全面免除と不足食糧の緊急援助を訴えた。


 視察団側は、暫しの内輪で議論した後、税の免除は了承したが食糧の援助はほかの地域との関係から量的な約束はできず、最大限の自助努力をするよう威厳をもって説得した。村側はこれをしぶしぶ受け入れ、エドアルドと村長が協議記録に署名した。


少女は命知らずですね。貴族をつかまえて先頭に立ちました。次回は貴族の有力者とお話しします。楽しみですね。それではまたお会いしましょう。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ