表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
すれ違いの中でも、ボクはキミを見つけに行く〜自分の為に嘘をつく詐欺(ペテン)師達は〜  作者: 華御羅


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
23/28

17 馬鹿にするなんて……

皆さんは夏休みでありなんであり、何か予定はありますか?私はないです!!!!旅行とかなんて友達の自慢話聞いて爪噛んでますからね!?(表現だよ☆)


話は変わりまして、今回ちょっとだけ暗かったり暴力シーンがあります!苦手な人は見ないのをオススメします……!

 仁ノちゃんが学校に来てから一ヶ月後、もうちょっとで夏休みだ。

 夏休みと言ったらお祭りとか海とか花火とかだよねっ!五人で行けたらいいなぁ〜。


「それでさ〜」

「え、まじっ!?」

「うちの彼氏がさぁ〜」

「え〜ずる〜うちの彼氏なんかぁ〜」


 そして今日も相変わらずこの学校は賑やかだ。

 ほぼほぼの確率で恋バナなの……!?

 元気なのはいいところだよ?この学校の!だとしても、みんな青春しすぎじゃないっ!?!?


「いや十分飛鳥ちゃんも青春してると思うよ」

「えっ!? ボク声出てたっ!?」


 さ、最悪……優衣ちゃんたちならともかく、朝陽に聞かれてたなんてぇ……。

 無意識って怖すぎる……。


「……あれ?あそこにいるのって仁ノちゃんと優衣ちゃん?」


 休み時間、屋上への階段近くに二人の姿が見えた。


「ほんとだ〜。やけに周りを気にしてるっぽい?」


 確かに、朝陽が言ってるように、二人ともキョロキョロしてる。何かあったのかな?

 気になって少し近づくと、教室の影から急に双くんが出てきた。


「……顔、真っ青じゃない?」

「え、よく見えるね双。オレ顔まではハッキリ見えないよ」

「あ、階段から誰か出てきたね」

「隣のクラスの男子たちじゃね?」


 ボクはただ、朝陽と双くんの様子を眺める。

 いや、できることならボクも状況言いたいよ?でもね、二人の状況理解が早すぎてボクが喋る暇がないの!

 向こうに気が付かれないように少しずつボクたちは距離を縮めていく。

 隣のクラスの男子は4人組……一体何する気なの……?


「で……、アタシに話って何? わざわざ優衣も呼ぶ意味あった?」


 優衣ちゃんを庇うように、仁ノちゃんは前に立った。

 でも、声と足が震えていて、これだと仁ノちゃんと優衣ちゃんが虐められてるみたいだ。

 その光景を見て、ズキンと胸が痛くなった。

 なんだろう、見たことある。

 中学の時のボクと、同じだ。


「ダサっ、声とか足とか震えてんじゃん。」


 4人組のリーダー格っぽいやつが仁ノちゃんのことを嘲笑う。


「男子なら男子らしく彼女のことかっこよく守ったら?」

「あ〜、違うかったっけ? 女子として生活してるんだったな、お前」

「レズかよ、キッショ」


 リーダーにつられて他のメンバーも次々と仁ノちゃんに酷いことを言い始めた。


「袋叩きか、どっちがキショいんだよ……」

「……」


 双くんも朝陽もブチギレる寸前の表情をしていた。ボクは怒りよりも恐怖のほうが多い。

 目の前で、数年前の自分と似たような虐めを友達が受けているという真実を突きつけられている気がして。


「別にいいじゃん……アタシはアタシらしくいられてるんだから、アンタたちに迷惑かけてないからいいでしょ?」

「に、仁ノっ……」

「いいよ、優衣、アタシは大丈夫。で? 言い返せないわけ? 自分がどれくらい情けないことしてるかわかった?」


 仁ノちゃんの空気がいつもの可愛い雰囲気じゃなくて、オオカミみたいな鋭さに変わった……?殺気がすごく出てる気がする。

 それくらい、仁ノちゃんも怒ってるんだ。怖いけど、それ以上の怒りが勝つ。ボクの感情とは真逆だ。


「うわ強気〜」

「口だけは一丁前ってことか?」

「てかさ、ガチでコイツ、スカートはいてるんだけど、きもっ」

「お前マジで人じゃなくね?」


「ぁ……」


 『飛鳥くん、人じゃないよね?』

 聞いたことあるセリフ。仁ノちゃんでも、今のは絶対傷ついたはず。

 なんで、そんなことを言えるんだろう。なんで、自分らしさを馬鹿にするんだろう。

 人じゃないって言ってる人が、人じゃないのに。

 そしてまた、ボクは何もできないんだ。今だって、ただ酷いことを言われてる仁ノちゃんを見つめることしかできないんだから。

 優衣ちゃんの泣きそうな瞳が、ボクのことを映す。

 ボクは、どうしたらいいのかわからず、その視線を逸らしてしまった。


「え、おい朝陽っ…………?」




『ドカッ』




 双くんの朝陽を呼び止める声が聞こえたかと思ったら、鈍い音が廊下に響き渡る。

 さっきまで横にいた朝陽は、リーダー格男子の顔を、右手で殴っていた。

 ポタポタッと血が床に落ちる音が聞こえる。

 相手を殴ったときの朝陽の顔は、禍々しいほどの怒りを抱えてるように見えた。


「…………は?」


 男子たちはびっくりして、鼻血を出したまま倒れてるリーダー格男子をただ呆然と見つめる。


「え、あさ……ひ……くん……?」


 ハッとしたように仁ノちゃんは朝陽と倒れたリーダー格男子を見比べた。

 優衣ちゃんも、一瞬のことすぎて理解が追いついていない。


「どっちがキモいんだ。どっちがキショいんだ。どっちが人じゃないんだよ。人じゃないなんてセリフ吐くやつのほうがよっぽど人じゃないでしょ?」


 朝陽の冷たい声だけ、廊下に静かにこだました。

この感じだったら次は朝陽か仁ノの視点になるかもな〜隣のクラスの男子グループは名前決めてないんで!

この話から後2話くらいはこういう感じの暴力?乱闘?が入る予定です!ご了承ください!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
おっ!仁ノの視点! 暴力シーンだぁぁぁ!!!
2026/07/29 22:00 ごはん&カニ
いいですねぇー!旅行!私もないですねー予定 朝陽と双くんの気持ちすっごい分かります!!私なんて、男子軍が優衣と仁ノに迫ってきてたところで殴っていたかもしれません(笑)
2026/07/22 16:09 誰でしょう!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ