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『霧島華音』 ~不思議の依頼お受け致します。~  作者: hermina
第4章 『雷光のケモノ』
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『雷光のケモノ』 其の四

ぬえ


サルの顔、タヌキの胴、トラの手足を持ち、尾はヘビ。

ヒョーヒョーと薄気味悪い声で鳴き、夜に鳴き声を聞くと大変気味が悪い事から「夜鳴く鵺は気味が悪い」と言われ名前の由来にもなっていると言われている。

また、一説では雷獣であるとされている。


うん、どうやらその一説ってヤツだったみたいだね。

しっかし、鵺って言ったら伝説の物の怪だよ?この間の吸血鬼(始祖)・・・楓ちゃんね・・・と言いちょっと無理ゲー過ぎない??

はぁ・・・っとため息をつき、ちらりとかのんさんを確認する。


(逝ってこい。良い修行になる。)


「かのんさんっ!逝くって言いましたよね!?逝くって!?」


(まあ、さほど心配するな。チカラを確かめるだけだそうだ。)


「なんで分かるんです?やっぱりエスパーですか?」


(いや、普通に会話出来るみたいだな。)


マジで!?

あ、あーアレですか、ケモノ・・・かのんさんは猫さんだけど・・・同士だと、アレで会話が成立してるってヤツですか。

なーんて、会話をして引き延ばしているフリをして『魔術』の詠唱をこっそりやっている。

裏詠唱ってヤツ。


ヒョーヒョー


(もう準備は出来たか?魔術の詠唱は終わったのか?だそうだ。)


うん、ばればれだったね。


「皆さん、私から離れてください。」


私が促すと全員が距離を取る。


・・・

・・・

・・・


遠ッ!校舎まで行っちゃってるよ!?

まあ、そのくらい離れた方が、戦いやすいけどさ。


「さって、準備OKですよ。」


ヒョー


多分、分かったとかそんな感じの事を言ったのかな?

身構え、鵺の動きを探る。

主な攻撃方法は先程の落雷、手足の爪、口と尾のヘビの噛み付きに体当たり・・・っといった感じだろう。

先ずは何で来る?

鵺はゆっくりと移動しながら此方の隙を伺っているよう。


ゆらり・・・


鵺の姿が霞む。


ゾクリ・・・


瞬間。私はその場から後ろに飛んだ。


ぶうんッ


先程まで私が居た場所を鵺の爪が薙ぐ。

速い。鵺の姿がまったく捉えられなかった。

予感を頼りに後ろに飛ばなかったら、私の体はなすすべも無く引き裂かれていただろう。

って!


「全然手加減してないよね!?」


ヒョーヒョー


手をくいっくいって・・・今度は私の番って訳?

あのスピードじゃあ、当てられる気がしないんだけど・・・

ってあれ?

鵺はその場でどーんと構えたまま微動だにしない。

つまり、避ける気は無い・・・と?

ふ、ふふふ・・・ナメプって訳だね?ここはてうしだよ?しかも、華音さんの封印の直ぐ近くだよ?

私のチカラが100%・・・いや、120%発揮できるっ!

見せてあげるわよっ!私の本気ってヤツを!!

私は、詠唱していた魔術に今持てる全てのチカラを注ぎ放つ。


閃熱爆炎メガブレイズ!!』


私の手から放たれた熱閃は、鵺に向かって一直線。

やはり避ける気が無い鵺。

いけるッッ!!


ドゴォォォォォォォォン!!


華音さんには及ばないにしても、今持てる全力で放った閃熱爆炎メガブレイズ

大爆発を起こし、巨大な火柱をあげ、完全に鵺を捕らえていた。




−−−−−−−−−−




基本的に1週間に1回の更新になります。

次回更新は12月25日の14時30分頃の予定ですが、忙しいのでどうなるかは・・・分かりません。

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